保険のお話

一昨日の滋賀県八日市での現場で、閉めるドアに親指を挟まれ、内出血。
痛い。財布の中の小銭を取り出すことにも、ボールペンを握ることにも不自由している。
割と起きやすい「職務上の事故」の一つなんだが、まあ、これしきでは労災認定はされないだろうな。

それでも、この日の仕事を紹介してくれた派遣会社は労災に加入しているぶんだけ、まだ我々末端で働く者のことを考えてくれていると感じる。
大半の派遣会社は、労災など、会社設立時から念頭にない。
以前、セールス電話をかけてきた某保険会社の営業マンに、話の流れでこのことを打ち明けたら、驚いていたな。
「労災がないなんて、、、そんな会社があるんですか!」

また、何かの時に備え、「一人でも加入できる労働組合」に入っておこうと説明を聞きにそこの本部に出かけたら、応対してくれた二人の職員も、くだんの保険営業同様に目をパチパチさせていた。

かように、このデモンストレーター業界、否、派遣業界は、全般にギャラは良くても雇用条件においては劣悪で、経営者の労働者の安全に対する意識もまだまだ前近代的なものがある。
自分の身は自分で守るしかないのだ。

昨年の夏、保険を見直し、保険料金もスリム化させたけれど、本音を語るなら、疾病補償より損害補償をもっとつけたいと願っている。
電車やバスで方々へ移動する日々。交通量が多いところを歩くことも多い。
現場についてからも、火や刃物を使い、不特定多数の人々と接する業種がら、そちら方面のアクシデントも予想出来る(実際、私は頭のおかしいお客さんから熱湯をかけられた体験がある)。
一番心配なのは、事故なのだ。

それなのに、損害保険は保険会社にとっては利益が出にくいらしく、現在ではどこも商品を売り出していないね。

もう少しネットで情報を集めてみよう。
同業者の一人は、その日の現場に向かうべく駅までカートを引いていたら、猛烈なスピードで走ってきた高校生の自転車が突っ込んできて転倒し、骨折してしまった。
人ごとじゃないのよ、こういうの。