バースデイには一人旅

瀬戸内海国立公園の一つである友ヶ島(和歌山県)に一人旅をしてきた。
本当はバースデイだった一昨日に行くはずだったのだが、悪天候のため、日程を今日に変えたのだ。
正解だった。風はやや冷たく、波止場や海岸では肌寒いくらいだったけれど、晴天のもと、海や空はどこまでも青く、波は白く、木々の緑が眩しい。
夢中で、この小さな無人島内を歩きまわった。

「バースデイには一人旅」。
こう決めたのは、昨年だったか。
還暦を迎え、それまで以上に「老い」や「死」を身近に感じ始めたことと、明らかに関係がある。
何も演技せず、飾らぬ自分を、バースデイぐらいには味わいたくなったのだ。
それには、企画段階から業務遂行までのすべてに責任を持たざるを得ない一人旅が格好。

あいにく、昨年は引っ越しと重なり、一人旅を実行にうつすことは無理。
もったも、その分は、今年初めの韓国お一人様クルージングで精算出来たと自己満足している。

「バースデイには一人旅」。
今後も実践したい。
孤独を楽しめるからこそ可能な、極めてルーズな人対人の繋がりもあるはずだし、そこから学ぶものも見えたくるはずだ。

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