休まないといけないのに休めなくしている「美徳」~日本人は働き者

風邪が治らないまま、今日と明日の二日間、現場に立つ。喉の痛みは消え、咳も鼻水もかなり楽になった。なのに、どうもすっきりしない。

一般に、発熱を伴う風邪は症状が激烈なぶん熱が引いてしまうと回復が早い(一日や二日くらいは倦怠感があるが)ようだが、鼻風邪や喉風邪の場合はそうではない。いつまでもぐずつくケースが多い。
これは、きっちりと休養しないからではないか。

私も含めて、少なくとも日本人の大半の勤労者は、鼻水を出しているとか咳をしているとか喉が痛いとか、これしき(?)の理由では仕事を休まないと思う。薬を飲んで出勤するのではないか。
仕事をしていない、例えば家事労働に専念している人でも、洗濯や食器洗いなどの最低限の家庭の用事はこなすはず。
ホンマ、日本人って働き者なんやー。
ま、だからこそ、極東にある小さな島国がこれだけ発展したんだけれどね、、、。

働き者である。悪くない。むしろ美徳。
ただ、この「美徳」が、往々にして本当に休まないといけない人まで休めなくしている事実は否めない。
あなたの周りにもいない? 年末や決算月など、ネコの手も借りたいほど忙しい時期、体調が悪くても無理に出てきて仕事をしている人。
「会社が忙しい時に病気をするなんて!」という社会的な圧力は、本人の意識の中にもしっかりと入り込んでいる。
これが日本社会なのだ。
変わらないね、私が社会人スタートを切った39年前と。