夢を見た。とある山深い秘境を一人で旅している夢。
宿を求めた民宿には、同じく一人旅の女性が4人いて、夕食後、誰からともなく二階の見晴らしの良いベランダに集まり、見事な景観や明日からの旅について語り合う。
自然とお互いの置かれた環境や境遇についても話が及び、深夜になって部屋の中に移動してもそれは終わらない。
民宿の女将は言う。
「生きていたら何でもあるが、それだから何とかなっていく」。
翌朝、4人と女将はさわやかな笑顔で別れを惜しむ。
恐らくもう二度と会うことはなかろうと、心のどこかで思いながら。
目覚めて、はっとなった。
4人も女将も、それぞれ赤の他人。他人なればこそ、自分の心を表に出すことが出来た。
で、本当、これで良いのだ。
それぞれが抱えているものは一向に変わっていないけれど、とりあえずは生きていけるだけのチカラは得た。
万々歳。
こういう場所。必要だと思わない?
でも、現実にはそうそうない(命の電話くらい? でもイノチと口にするほど大きな問題でなかったら、どうしたらいいの?)
なければ、自分たちで作ればいいね。
個と個が緩やかに交じり合う。
見返りなどの期待はなし。
なくても、心を病んだり、むやみに人を傷つけたりする人、減るのではないかな。
一つのアイディア。
あたためておこうと思う。
賛同してくれる人がいれば、もっと具体的な案も出てくるだろうし。