いきなり首を絞められた~不特定多数の人と接するリスク

今日は大阪北部の大手スーパーで仕事。

9時過ぎに入店し、現場責任者に挨拶をすませ、デモ場所に試食台を運んで、テーブルクラスをかけたりPOPを飾ったりと、いろいろ準備していた時のこと。
ふとお客さんとして来ていた二十代と思しき男性と目が合い、次の瞬間、とつじょ変貌した彼に首を絞められてしまった。片手をすっと伸ばし、私の喉元に手をかけるや、グーっと締め上げてきたのだ。
男性は大柄でがっちり型。すごく痛かった。
何より、その顔つき。歯を剥き出しているのに眼が座っている。ただならぬものを感じた。

身をもがいて逃げる。彼は追ってくる。しつこく追ってくる。バックヤードに通じるドアを開けて逃げ込み、従業員さんに助けを求め、
「どの人なん?」
と尋ねる数人と売場に戻れば、先ほどの男性、警備員と店の管理職の人に左右を挟まれ、質問を受けている最中だった。
それから後は知らない。
ただ、
「大丈夫? 怪我はなかった?」
とデモ場所まで聞きにきてくれたパートさんによれば、「頭のオカシイ人だった」とのこと。

この仕事。性質柄、性別も年齢も職業も階級も家庭環境も教養度もおのおの異なる不特定多数の人と接するから、面白さもある反面、こういうハプニングに遭う危険もじゅうぶん考えられる。

実際、十数年前の冬、私は滋賀県の某店でスープのデモを実施中、やはり「頭のオカシイ人」に熱湯をかけられたことがある、、、通りかかったお客さんの一人が試食台に置いていたポットの中央をいきなり押したのだ(ポットの口は販売者側に向けてある。次から次へと粉末スープを溶いて試食品を作らないといけないのだから当然だ)。そのポットはメーカーが用意したもので、ロック機能がないタイプ。お湯は勢いよく私を目がけて飛び出、とっさに腕で遮って辛うじて難を逃れた。時期が時期だったため厚いセーターとカーディガンを身につけていたのが幸いし、熱さは感じても火傷はしないですんだ(それでもお湯の跳ね返りが手に及び、軽く水ぶくれが出来た)。

公の場であるスーパーには、基本、誰でも出入り出来る。
そこにある種のリスクも潜んでいることは否めない。