「すべての国民は基本的人権を保証される」の大義名分のもとに

昨日の災難(仕事中、通りかかった、一面識もない人にとつじょ首を絞められた)について。

記事を読まれた人の中には、
「そういう危険人物は入店禁止にしないといけない。警備をもっと強化する必要がある」
とのご意見を持たれる方もいるかも知れない。
お説ごもっともではあるけれど、実際問題として、これは難しい。

その人が問題ありかどうかなんて、見た目ではわからないことが多いし(昨日、私に危害を与えたお兄さんも、大柄でがっちりした体格の、一見どこにでもいるスポーツマンタイプの青年である)、わかったとしても、無下に拒むと人権問題に発展する恐れがある。
明らかに一種の無銭飲食が目的で来店する「常連試食魔」の入店を阻止できない理由もそこにある(お客さんからそのことへのクレームが多数寄せられた場合は別。「いつも試食を食べ歩いているコレコレシカジカの人、不衛生だし、食べるのに夢中で私たちの通行の邪魔をするし、何とかして」など)。
「すべての国民は基本的人権を保証される」という大義名分のもと(現実は決してそうではない)、「困ったお客さん」を除外するのは、なかなか困難なのだ。

とは言え、先だっての漫画喫茶事件(ある漫画喫茶に通う客が、同じ漫画喫茶に来ていた客を刺殺。両者には面識がなく、加害者はムシャクシャしていたので誰でもいいから刺したかったと語っている)のようなケースもあるしねえ、、、。
こんな場合、被害者の「基本的人権」はどうなるのだろう?