尿漏れも辛いが便漏れはそれ以上だよ、とおっしゃったお客様もいた。
この方は、昨年、私が尿漏れパッドから一歩すすんだ大人用紙おむつを宣伝販売していた時、
「娘のために」
と買って下さった。
「胎児が大きかったこともあって、、、。
その前に、産気づいて病院に運ばれた時、病院には若い研修医と経験未熟な看護師と新米助産師しかおらず、手慣れていないから、お産の指導もうまくいかなくて難産となり、出産後の処置もねえ、、、。その結果、時折便漏れをするようになり、、、。
だいぶよくなったんだけれど、、、まだ、、、。娘が可愛そうで仕方がない」
お客様は心なしか涙ぐんでいるように見えた。
悲しいよね。産後は心身ともにデリケートになるところへ、便漏れだなんて。
お産の体験は一度しかなく、それも病院側に言わせれば、
「あんなものですよ。ごくごく普通のお産です。それでも、あなたは赤ちゃんが出てきた後にすぐに我々と会話が出来たから、まあ、軽い方に入るでしょうね」
とされてしまった私でも、切開の際に負った傷の痛みでしばらくは便秘気味となり、けっこうきつかったものだ。
しかも、半年ほど、便漏れではなく尿漏れに悩まされた。
出産でなくても、加齢で便漏れ尿漏れがおこってしまうことがある。
本人はもちろん、周りの人も悩まされるケースも出てくるだろうが、、、人はみな老いるし、弱いところや醜いところ、誰しも持っている。
一概に「恥ずかしいこと」「困ったこと」と決めつけず、考え方を変えた上で、適切な治療を「明るく」受けるという選択もあると思う。