ペットブームが終焉したあとで。

最近、またペットフードをデモする仕事が増えてきた。
フードの説明をしながら、パンフレットと共に試供品をお渡しし、商品をPR。
この一連の流れの中で、痛感している。
「ペットの、少なくともブームは終わった。けれども、ペットたちのためには、むしろこれでいいのだ」と。

空前のペットブームと言われたのは、いつ頃だったか。
あの現象は異常だったね。
「売れ筋」(?)の犬や猫を繁殖させて、高額な値段をつけ、「売れ時」の時に販売。まるで「商品」扱い。
ペットショップではもちろん、デパートやアミューズメントストアでも、「ワンちゃん、ネコちゃんとのふれ合い広場」なる催しが盛んに開かれ、その都度ワンコやニャンコは、疲労を伴う長時間の移動を余儀なくされたとか。

考えてみて。ワンコもニャンコも生きている。モノではない。
それなのに、「カネになる」となると、動物という生体までをも儲けの手段とする。
ここいら、人々の生活にどっしりとペットが寄り添う欧米とは大きな違いで、やはり日本はペットに関しては遅れている国だと思うのだ(ちなみに、電車やバスなどの公共交通機関に犬が同乗出来ない先進国は日本だけなんだそうな)。

ペットブームが終わったところで、本来の意味でヒトとペットとの共存が問われる時代が到来していると感じる。
ブームに踊らされず、ヒトもワンコもニャンコもいずれもが幸せになれる社会を目指そう!
ワンニャンが幸せに暮らす環境は、ヒトにとっても幸せな環境だ。