困ったよ。
何がって?
鶏の唐揚げを作るデモが入ってきたのだ。
デモを紹介してくれた派遣会社の人選係の弁。
「あなたは揚げ物はダメと知っていたのだけれど、今回はメニューを把握するまでには至らず、、、。ごめんなさい」。
ふうん???
ま、言葉通りに受け取っておこう、今回。
鶏の唐揚げでなくても、、、子どもの頃より胃腸が強くない私は、こってりした料理や油っこい料理、特に揚げ物が苦手だった。
ホンマ、たまーに、天ぷらだのコロッケだのを口にするくらい。
トンカツやら何とかのフライやら、とんでもない。
おろしたての油を使っていても、食べたら最後、胸はムカムカ。お腹はグルグル。
ま、ここいら、小学校二年生まで、夏になると決まってお腹をこわし、頻繁に学校を休んでいた虚弱児の状況をお察し下さいませ。
こんな私だから、結婚後も旦那や子どもに言われた。
「うちは揚げ物がほとんどない」。
その都度、我が体質を説明し、ごめんなさいで逃げ、代わりに煮物や蒸し物を作り続けた、、、実際、物心つく時から、菜っ葉の煮浸しとか野菜の和え物とか貝汁とか、いわゆる「年寄りくさい」食べ物が好きで、それで済ましてきたから(もっとも、これって、自己満足だよね)。
困ったな、揚げ物のデモ。
「レシピ通りに作ったらええやん」と言われそうだけれど、料理はレシピ以外の要素は必ずある。
鶏の唐揚げのデモは今週の土曜日。
それまでに何回か練習しましょ。
「唐揚げごときで、練習するの?」
と、笑わないでね。
好きじゃないから、今までにほとんど食べたことも、まして作ったこともないんだから。
揚げたものでも、酢豚みたいに、酸味とミックスした料理なら大丈夫なんだけれど。