自由業ゆえ、リスク管理は出来るだけしておこう

今年は災害が多い。
これは、偶然?
あるいは、地球規模で何かおこっているのか。

自然災害は、少なくとも科学の素人が感じるところでは、何の前触れもなくやってくる。2011年の東日本大震災もそうだった。
そして、こんなことを明かしては不謹慎なのかも知れないけれど、直接に被害を受けたわけではない西日本在住の我々にも、多大な影響を与えたのだ。
それがどんなものか、同業者なら、容易に想像がつくと思う。
震災後しばらくの間、日本各地で見られた「自粛ブーム」である。
「被災地の人が大変な思いをしているのに、同じ日本人の我々が被害がないからと楽しい思いをしてはいけない」との考えが浸透し、旅行や宴会をキャンセルする人が続出。私たち宣伝販売の仕事すらピタリとなくなってしまった。

この時は真実こまったね。まだ、負債を返し続けていたし、こともあろうにここへ来て愛犬が病気になってしまった。
「仕事、ありませんか? どんな遠方でも行きます」
と、何度派遣会社に電話しても同じ。
当時、既に3社の派遣会社を掛け持ちしていたのだが、ほとんどの仕事は業界トップクラスのギャラを保証してくれていたA社からのものだった。
それがA社の仕事がくだんの事情で途絶え、ギャラ面でA社に次ぐ条件のB社も同様。
そこで、その時期までお付き合い程度に月に一度か二度仕事を受けていたC社(ここは支払いが早い代わりにギャラが多少低いので、そうしていたのだ)に電話をかけたところ、仕事があると言う。
結果、同業者が仕事がなくて困っていた3月後半から5月いっぱい、C社にたくさん仕事をまわしてもらい、当座を乗り切った。
助かったね。ホンマ、C社サマサマだった。

以後、私はルールを定めたのだ。
一つは、
「一つの派遣会社にどっかりと寄りかかるのではなく、数社の派遣会社に均等に仕事を振りわける」。
もう一つは、
「案件一件ごとに貯金する比率を決め、ギャラが入ったら、その額を例え苦しくとも必ず積み立てる」。

この仕事は、勤務業態は、いわゆる日雇い。限りなく自由な反面、限りなく不安定な仕事だ。
だから、リスク管理は常日頃から出来うる限りしておかないとね。