サービスを提供する側も受ける側も、どちらもハッピーな関係

美容院へ行った。
いつも通りのコース。カット、ヘアマニキュア(白髪染めアレルギーなので)、トリートメント、ブローでおしまい。
担当してくれる美容師さんも基本的に同じ先生なので、毎回、安心してお任せできる。

かくて私は、施術してもらっている間中、しんからリラックス。リラックス。その中で、なんだか、こちらが予想している以上にキレイになりそうな予感が生まれる。
これは、相手を信頼しているからこそ生まれるポジティブな感情ね。

こんな具合に、サービスを受けた側がハッピーになり、その御礼としてサービスを提供した側にお金を払う。
どちらもハッピー。
とてもいい図式だけれど、一昼一夜に築くことは難しい関係であることも確か。

我々の世界となれば、なおさら。
なぜって、小売業は、美容や医療などの特殊な技術を要する世界ではないだけに、サービスを提供する側の「個人」にスポットライトが当たりにくい面があるからだ。

国家資格を要しないホテル業界でも、例えば
「このホテルにいるあの人に靴を磨いてもらいたい」
「このホテルのラウンジのあの人にカクテルを作って欲しい」
なんて要望、必ずあると思う。
これが、小売業では、なかなか。

それでも、まあ、
「あのレジさんは愛想が良くて親切だから、ここへ並ぶし、この店に来る」
というお客さんもいるから、応用はじゅうぶん出来ると思うが。