平成のジジババは昔話のジジババとは違う。

売場作りの話題が出たところで。


この日曜日、9月16日は、京都府奈良県の境目近くの町にあるスーパーで仕事。
時期柄、多くの部門で「敬老の日」をテーマにした売場作りがされていたが、
「うーん、ナニカ違うんだよなあ」
と感じた消費者は、私だけではなかったと思う。

あの売場。誰が作ったのかしら?
例えば、一般食品のコーナーはこんな演出。
アニメ「日本昔話」にでも出てくるようなジジババのイラストや藁葺き家のフィギュアがディスプレイされ、かりんとうやら芋けんぴやらポン菓子やらの駄菓子が並んでいる。
レトロと言えばレトロ。
それだけに違和感もある。
演出内容が、平成のジジババの実情と全くマッチしていないためだ。

平成のジジババは、昔話のジジババと同じようにシワが出来、背中が丸くなり、腰も(人によっては)曲がっていても、もっと「現在」(いま)に生きている。
一応はネットが使える人が大半ということもあり、各方面から情報を集め、趣味にレクリェーションに習い事にボランティアにと、極めてアクティブに活動している。
何らかの形で仕事を続けている人も多い。
昔話のジジババは、もはや化石に近い感覚。

そのジジババ像を持ってきて、ショーバイをしようなんて、本当にあの売場、誰が作ったのかしら?