銭湯を見直そう

以前の記事で、86歳の現役デモンストレーターの楽しみの一つに、「休日の銭湯通いがある」と書いた。
彼女が通っている銭湯は、住んでいるマンションのすぐ近くにあるのだそうで、最低でも1時間半はそこで過ごすとか。
「エエもんやよ、日が明るいうちから行って、湯船で手足を伸ばしてゆっくりするんは。筋肉もほぐれるし、冷えにも効く」。
確かに。

プラス、いろいろなタイプの湯を試すことで心身への効能が一段と期待出来るし、サウナで汗をかいて老廃物を体外に出すことも可能。
費用も一回430円と、そう高くなく、
「疲れやストレスがたまっていて何か気晴らししたいんだけれど、そうするだけの金もない」
と言う時は、お手軽に味わうことが出来る「非日常」として、本当に助かる。
実は、この私も、数ヶ月に一度だけれど、ひどく肩が凝ったり腰が張ったり心がへこんだりした時は、多少歩いてでも、まちの銭湯に行っているのだ。

まず、彼女が話したように、早い時間の銭湯は混んでいないこともあり、湯船の中でぐうーっと背伸びが出来る点がいいねえ。
背伸び。
これ、ものすごく気持ちがいいよ。
気持ちがいいから、犬も猫も、恐らくはトラやライオンも、よく前足を踏ん張って臀部を高くあげ、身体を伸ばしているのだ。

次に、湯船の大きさが家庭のそれとは違うことと関係があるのか。
銭湯は真実あたたまる。芯からホカホカしてくる。私のような、手足など、特に身体の末端が極端に冷えている人間でも、湯上り後も汗がタラタラ流れてくるくらい。

何より、お湯と一緒に、マイナスエネルギーも流れて行くような、あの感覚。
あれがたまらない。

銭湯。
いっときに比べて数が激減してしまったけれど、もう一度見直されてもよいのではないか。

写真は、時おり行く銭湯の内部(なか)。

イメージ 1