トイレの基本は、一にも二にも、清潔であること。

女子トイレネタ最終版である。

いろいろ書いてきたけれど、トイレの基本は、どんな様相であれ、一にも二にも清潔であること。これに尽きる。
特に食品を扱う店舗関係者は気をつけられたい。

私の古い友人が、昨年の春、こんな話をしていた。
京都市内の某観光名所の近くに住んでいる彼女。仲良しの従姉妹が、
「末っ子が社会人になって親のつとめが終わった記念に京都見物を」と訪れたため、案内を買って出た。
昼食後の散策途中でトイレに行きたくなり、目についたスーパーで借りることに(そこはお客様も従業員も同じトイレを使っていた)。
「はい。どうぞ自由にお使い下さいませ。(トイレは)あちらでございます」
品出しをしていた女子従業員は愛想よくこたえてくれたのだが、、、。

「トイレのドアを開けたとたん、異臭がしてきて、ん? と感じた」
個室に入り、また眉をひそめる光景に。
「トイレットペーパーがダラーンとぶら下がり、サニタリーボックスは蓋が閉まらないほどティッシュやらナプキンやらであふれかえっている。タイル貼りの床も壁面の壁も薄汚れていて、掃除をサボっているのがミエミエ」。
もちろん? 洗面台も不潔ったらしい。鏡はくもっているし、蛇口付近は水垢が薄く膜を張ったようについている。
友人は、驚くと同時に、こんな不衛生なトイレで用を足す従業員が作った惣菜や刺身を「お金を出して買っている」その店のお客さんが真から気の毒になったと言う。

「実はあのチェーンの一店舗、うちの家の近くにもあって、ちょくちょく利用しててん。でも、たまたま入った店のトイレがあんな状態やったやろ? 同系列やし、そこもそうなんなと思うと、行く気がしなくなって」。

仕事柄、様々な店のトイレを見てきている私には、彼女の気持ちがとてもよくわかる。
もっとも、
「こりゃないよ。ひどいよ」
と驚いた店舗トイレは、デモンストレーター歴丸15年の中で、たった3軒しかお目にかかったことがないけれど。

食品を扱う店舗関係者の方々。
トイレは少し過度なほどに清潔にしておきましょうね。
お客様は、けっこう見ているものだよ。

写真は、今日の現場の最寄駅、近鉄線弥刀(みと)駅付近の商店街。

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