弱点を強味に。

前回の続き。

自分の吃音(きつおん)を知っていた、世界一のセールスマン、ジョー・ジラード氏は、吃音者だからこそ
「自分が話したいことを、あらかじめ整理して話す」「相手の話をよく聞く」と、この2つのことを肝に命じてセールス活動に励んだ結果、皮肉と言うか意外にもそれがジラード流セールス哲学を確立する上での武器となった、と書いた。
さあ、私たちはここから何を学んだら良いのか?

最大の学びは、自分の弱点と感じられることを逆に強味に転じたことだと思う。
そうするには、現実を、冷静かつ素直な目で「ありのまま」見つめないといけない。
これは簡単に出来そうで、実はなかなか出来ないことだ。
1つには、自分自身がそれまで生きてきた過程で、意識するしないにかかわらず「刷り込まれてしまった」特定概念がある。
先入観というやつだ。

一般に、セールスマンは口がうまいとされている。間違いではない。ただ、その「口がうまい」という中身。これは、多分にステレオタイプ化され、多くの人の潜在意識に入ってしまっている。

すなわち、
「口がうまい=立板に水を流すがごとく流暢に喋る」
「口がうまい=アナウンサーみたいに話す」
「口がうまい=お世辞連発」
などなど。

これが、先入観であり、刷り込み。

何故なら、あなたがこれまで会ったセールスマンで、以上の条件にかなう人がどれ位いた?

あなたは思い出すはず。

「話は朴訥(ぼくとつ)。でも、私の心を思いやる話をたくさんしてくれた」
「ゆっくりと話すけれど、包み込まれるような安らぎを感じた」
「未熟なりに一生懸命にやっている人、言葉はたどたどしいけれど、応援したくなった」。
こんなセールスマン、いませんか?

わかりませんか?
「口がうまい」の中身は、いろいろあるんですよ。

この話題は次回に。

写真は、我が孫たち。
真っ直ぐに育っていって欲しい。

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