吃音のデモンストレーター~同業者の体験

一応Zさんということにする。

彼女は、私がデモンストレーターになってようやく1年を過ぎた頃、某ローカルスーパーで仕事をした時に隣り合わせた同業者。
見たところ、せいぜい20代前半と見受けられるのに、その若さには珍しく、デモ担当商品は出汁(だし)で、試食メニューは煮物。
そのことに、まず関心が湧き、こちらから挨拶がてら声をかけた。

仕事場同様、休憩室でも隣合わせになり、昼食をとりながら、いろいろと話をした。

「私、元は普通のOLだったんです。でも、短大を新卒で就職した会社の事務所が、ちょっと問題アリでしてね、、、お局様、それも勤務年数だけ重ねたお局様が、その年数ゆえに仕切っている。そんな感じで」

彼女によると、そのお局様、業務のみならず、当時の事務系OLなら誰でも担っていたであろう雑務、すなわち掃除などにも細かく言及したとか。

「もう、雑巾の絞り方とか、布巾の洗い方とか、キッチンの棚の開け方とか、いちいち。でも、狭い空間で常に顔を合わせている事務の仕事って、こんな面もあるのかなと」

そうわかりつつ、彼女自身は、入社1年にして心のバランスを崩し、退職。
自分に自信をなくして半引きこもりとなった時、近所のスーパーに定期的にデモンストレーションにくる吃音の販売者と出会い、彼女の意識も変わったのだ。

これについては次回。

写真は自分で作ったスムージー。野菜たっぷりだ。
すべては、健康あってもものだと、今更ながら認識。

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