(注)5月24日に書いた記事。
朝から京都御苑内の森の中にいる。
静かだ。耳に入るのは、小鳥たちのさえずりと木々のざわめき。時折り、烏どもの鳴き声による応酬。
雑草はびこる地には、名もなき可憐な山野草がぽつんぽつん。その周りを蝶が飛び交い、蟻は行列を作って進み、無数の虫たちが散歩。
のどかだ。
先月からぼちぼちと読み進めている「原作物語」(原文と瀬戸内寂聴氏による現代語訳)を、予想外のスピードで読み進むことが出来た。
ふと顔を上げたところで目に入った、この大木。
樹齢は幾つか?
時を経て滅びるものや変わるものは多いが、反対に、時を経たぶん重厚感を増して一段とその存在を浮かびあがらせるものも、決して少なくはない。