五日間連続で現場に立てば、足は夜中に痙攣し通しだわ、髪も肌も手もパサパサだわ、悲惨な状況。
すっかり乾いた女になった。
ファンデをリキッドからクリーミーに変え、それでも終業近くになると、肌は無惨。
仕事仲間の一人は、クリーミーファンデにバージンオイルを一滴落としているらしいけれど。
「粉ふいた顔でお客さんに商品は説明できない。元気なさそうに見える」
まあねえ。
私は、まだパサパサ段階でおさまっているけれど。
17日連続で現場に立ったこともある6年前が信じられない。
しかも、あの頃、遠距離ばかりに行っていた。
夜の十時過ぎに湖北の長浜から帰ってきて、翌日、四時に起き、タクシーで二条駅に向かい、始発で片道四時間かけて城崎に行って、終電で帰って、その翌日には茨木に行ったりね。
片道二時間かけて周山(京都と福井の県境である美山の近く)に行き、翌日には大阪の大正区、その翌日には奈良、こんなこともあったなあ。
当時、娘は大学生。教育学部で音楽の先生になる勉強をしていた。
音大ではなくても、音楽は音楽。授業料以外のところで、けっこうお金がいったな。
必死だった。
だから、何とかなったんだけれど。
それに、それだけハードに働いていても、乾燥なんて縁がなかった。
やっぱ、年よねー。