んー、売上はあまりよくないはずなんだけれどな。毎回毎回、報告書を書くたびに溜息が出るもの。
これは、私の販売力が欠如していることに加え、夏場はどうしてもボトルのアイスコーヒーに注目が
いってしまうことに原因がある。そう! 暑い時期はインスタントでも粉物は今ひとつなのだ。
年輩のお客さんの中には
「粉は水には溶けへん」
と信じ込んだり、決めつけている人もけっこういるしね。
ところで、ブレンディはその昔マックスウェルの商品名だったそうな。
マックスウェルと言えば、かまやつひろしが作曲してタニヤ・タッカーが歌ったCMソング、「ハ
ロー・ミスターサンシャイン」を思い出す。
失礼ながら、マックスウェルを美味しいと感じたことはないけれど、あの歌はよかったね。さっそ
くレコードを買ってきたものだ。
朝、あれをBGMにコーヒーを飲むのが、当時の我が一日の始まりだった。
今回、パソコンの動画で「ハロー・ミスターサンシャイン」を聞き返し、想ってしまった。
あの当時に戻ることが出来たら、語学に本気で取り組み、日本料理(家庭料理)のインストラクター
をめざすのにと。
難しい内容を伝えるわけではないからチョットしたコツさえつかめばと想われがちだけれど、米を
とぐとかだしをとるとかの概念がない人たちにご飯の炊き方やみそ汁の作り方を教えるには、それな
りの言葉のセンスと応用力が必要だと感じる。
こんな発想が浮かんだのは、四年前の冬、平和堂木津川店でチョコバナナのデモをした時。
どもたちとかけ声をかけながらおにぎりを握って、我ながら、パフォーマンス力があると思った。
でね、最近は外国人も多いから当然カオカタチが異なる子どもたちも少なからずいるんだけれど、
おいしいものを作る喜びの前では、国籍は関係ないの。
言葉なんかわからなくても、かけ声かけておにぎりを握っていたら、笑顔の輪が広がる。
この輪のお手伝いをする最大のカナメがパフォーマンス力。
振り返れば、特に料理が得意でもない私はこのバフォーマンス力でこの仕事をしてきたかも知れ
ない。