トークのキャッチボールをしていて、
あらためて感じたね。
「出会いはギフトだ。人も、土地も、モノも」
もちろん、仕事も。
きっかけは、
「あなた、僕が送ったメールを読んだ?」
と、彼が問い合わせてきたこと。
こういう行為。やっぱり外国人だなと思う。
日本人なら、遠慮して尋ねないでしょ。
変に勘ぐって、そのうち疎遠となり、切れてしまう。
彼からのメールは確かに受け取り、返信したのだけれど、
何らかの原因で、受信トレイに残っていなかったらしい。
よくあるのよ。
これだけDMが増えた昨今。
うっかりして大切な私信までも破棄してしまうこと。
メールの内容はプライバシーがあるから明かすことは出来ない。
ただ、これだけは。
何もない人生などない。
痛みを抱えていない人などいない。
接客も、ここのところを、ようく踏まえないと。
三年ほど前からか。
私は、担当商品ばかりでなく、
赴く店舗がある町を入念に調べるようになった。
地形、気候、簡単な歴史、特産物、名所など。
これをすると、お客さんに対する目線が変わるよ。
ぐっと親しみが出てくるのだ。
例えば、今回出かけた、京都内陸部の南丹市にある園部。
ここには、伝統工芸師を養成する有名な学校がある。
また、二つ手前の八木には、かの男前豆腐の本社がある。
この程度の知識でも、頭に入れておけば、
お客さんや店の従業員さんとの対話のネタになり、
「あら、あなた、薗部のこと、よく知っているね」
と、好感を持ってもらえる。
まずは相手のことを知る。
そのためには、ある程度の事前準備が必要。
事前準備に労力を惜しんではいけない。
写真はJR園部駅前の風景。
マイナス7度のからからに乾いた大気。
肌を刺す怜悧な風に頬が真っ赤になった。