お客さんを取られてしまった


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10月最後の日曜日は、近畿地方の某市で、グラノーラの宣伝販売。実施店舗は、ここ数年はご無沙汰しているものの、過去に何度か行ったことがある駅前スーパー。

「月末(=サラリーマン家庭のほとんどは給料が出たあと)だし、天気はいいし、デモ担当商品はいつもより70円も値下げになっているし、こりゃ反応が良さそうだぞ」と、張り切って仕事にとりかかったところが、どうも勝手が違う。
お客様の来店がリズムに乗らないのだ。
ワッと来たかと思うと、十分後にはプッツリ途切れ、その後はポツリポツリ。
ポツリポツリがポツポツにと、やや持ち直すも、またも続かない。
「ん? どうしたん?」
と、内心でいぶかっていた私に、お客様の一人が話しかけてきた。
「ここも似たようなもんやねえ、、、お客さんがパラパラやから。おねえさん、やりにくいやろう?」。

聞けば、そのお客様がついさっき訪れたスーパーも、同じような有様だったとのこと。
「今日、このあたりは、まちをあげてのハロウィンイベントをやってんねん。どこもかしこも、とんがり帽子かぶったり、カボチャのお化け人形を持ったり、顔に変なのを塗りたくったり、そんな人でいっぱい。店は、イベントにお客さん、取られてしまったねえ、、、でも、頑張ってね。こういうこともあるのが仕事だから」。

確かに。
デモの日に、たまたまその地域で運動会や秋祭りがあったり、または人気アイドルが訪れてコンサートが催されていたりすると、スーパーに限らず床屋も喫茶店も、いわゆる店と呼ばれるところはすべて、来客数が大きく減る。
当然、売上にも響く。

とは言え、私たちになす術はないんだよね。
「今日はこんな日だ」と認め、あっさり兜(かぶと)を脱いで、「やれる範囲で精一杯やろうやないの」と気をとり直す。
ある意味での開き直りだ。

くだんのお客様がおっしやった通り、「こういうこともあるのが仕事」だからね。

写真は、当日の現場前にある駅の構内でのもよう。
イベントモード一色ね。