宣伝販売業の魅力パート2 門口が広く、個性で勝負でき、収入も悪くない

さて。連続仕事が終わったところで、お待たせお待たせ。「宣伝販売業(業界用語ではマネキン。一般にはデモンストレーター)の仕事の魅力 パート2」だよ。

前々回の「宣伝販売業の仕事の魅力パート1」で書いた、「こちらのライフスタイルに合わせて仕事量も仕事内容も調節可能」「いろいろなところへ行ける」(=いろいろな人に会え、いろいろなものを食べ、いろいろな文化に触れることが出来る)という二点に加え、今回は、「求人の門口が広く、個性で勝負出来て、収入も悪くない」ことをあげたい。

求人の門口が広いということは、特別な資格や技術はもとより、性別や経歴、年齢も問われないということ(年齢については、一応の制限はあるが、既に宣伝販売業に就いている人から紹介される形をとれば、ほぼ不問)。
おまけに、「同業種異業種を問わず、他の仕事と掛け持ち可」とある。
つまり、就業のハードルが極めて低いのだ。
「知らない人と接するのは苦痛でない」「ベーシックな家庭料理は作れる」。この二つの条件さえクリア出来れば。

「あらァ、けっきょく誰でもなれるということじゃないの。それが、どうして宣伝販売業の魅力なの?」
と、いぶかるあなた。
ここから、ようく話を聞いてね。

秀でた能力や優れた容姿を持つわけではなく、生きてきた背景にも見るものはない、いたって「普通のおばさん(おじさん)」「普通のおねえさん(おにいさん)」。
逆にとれば、それだからこそ、自分の生の持ち味を業務に活かすことが出来るのだ。

元気がいい。料理が上手。接客が柔らかい。押しが強い。愛嬌がある。栄養の知識が豊富。
皆、おのおの個性を持つ。
自分の個性が仕事に反映され、実績にも結びつく喜びは、この仕事に就いている者なら、誰しも体験済みだと思う。

もちろん、メーカーからエージェンシー、エージェンシーから派遣会社、派遣会社から私たちと、一連の流れの中で仕事を請け負う以上、ある程度の制限はつけられるのだけれど、そのことを差し引いても、「個性で勝負」出来る仕事は、勤め人の場合、他にそう多くはないよね。

さらに、ありがたいのは、収入も決して悪くない(一部には低ギャラの派遣会社もあるが)。
振り返れば、私が時にクダクダこぼしながらもデモンストレーターを辞めなかった理由には、これもあったんだな。