邦題「最強のふたり」を観て感じたこと。

https://youtu.be/cXu2MhWYUuE

 

"The Intouchables"(2011, France, Directed by Eric Toledano & Olivier Nakache)


邦題「最強のふたり」(2011年、フランス、監督 エリック・トレダノ&オリヴィエ・ナカシュ)。 


事故で身体障がい者となってしまった大富豪と、その専属介護人に採用された貧しい移民青年の本音の交流をえがいた、実話に基づくヒューマンドラマ。
これまで日本で公開されたフランス映画の中で最も高い観客動員数を示したそうで、この事実だけをとっても、人々が映画に求めるものが昔とは違ってきていることがわかる。


(あらすじ)
趣味のハングライダー事故によって首から下が麻痺してしまった億万長者のフィリップは、やがて愛する妻も亡くし、孤独から気難しい性格となってしまって、住み込みの介護人も1ヶ月と居つかない。


当然のごとく新しい介護人を募集するフィリップの前に、アフリカ系移民の青年、ドリスが現れる。
ドリスは、フィリップに
「僕が欲しいのは失業保険の給付金。だから、職安にもらった書類に不採用のサインをして」
と、ぶっきらぼうに言う。
あまりに実直な要望を剥き出しにしたドリスに、だがフィリップはかえって興味を抱き、まずは試用期間として雇い入れる。


世代も境遇も性格も嗜好も全く異なる2人。時に互いに戸惑ったりぶつかったりしながらも、いつしか2人は認め合い、固い絆を築いていくのだった、、、。


生きていく上では、世間での肩書きとか、単に踏襲されてきただけの伝統とか、実務から離れたお飾りな教養とか、そんなものは大して役立たない。
心底ピュアに浮かび上がってくるものを感じ、とらえ、それに従って動くこと。
これぞ、人生の真髄をついているかも知れない。