商品ではなく、笑顔を売る

昨日は阪神西宮でファンケルの新商品(青汁)をデモ。
 くたくたに疲れた。

 行きも帰りもすし詰めの満員電車であったことと、気合いを入れ過ぎたのが、原因。
 青汁って、ほんまに売れない商品だからね。

 必死で販売して、13個を売上。
 でも、今朝から身体がだるく、酸味のあるものが欲しくてたまらない。
 昼過ぎ。眠気を誘うために焼酎を一杯飲んで横たわったが、まもなく、地の底に引きずり込まれるような異様な感覚におそわれ、天井がまわりだした。
 同時に吐き気。
 昼食はあらかた吐いてしまった。

 私にはこんなところがある。
 以前、心斎橋に本店がある老舗の昆布屋のつゆ(美味ではあっても高価なので販売が難しい)を担当した時も、何度も完売したものの、翌日は決まって「燃え尽き症候群」に襲われていた。
 頭がぼうっとして、身体に力が入らず、どんなに心身をむち打ってもダメ。

 でもね、極端な話、売上ゼロであっても、別にかまわないの。支払われるギャラは同じ。ただ、仕事の依頼が多くなるかどうか、それだけの違い。
 だったら、楽をしてギャラをもらった方がいいよね。

 事実、仕事仲間には、売上ゼロと報告書に書くことに何の抵抗もない人もいる。
「一生懸命やってそれやったら、しゃーない。売れなかったのは、私のせいやない。店の陳列とか商品
の質とか、それもある」

 こう割り切ることが、私には出来ない。
「来たからには一定の成果を示さねば。それが無理なら、せめて次につなげる販売を」
 と考えてしまう。

 損な性格だが、治らない。

 とは言え、今後の私に課せられた最大のハードルは、この融通がきかない発想法を何とかすることだ
と思っている。

 商品ではなく、笑顔を売る。
 こう意識して現場に立っているけれど、この「意識」を取り除いた時、新しいナニカが見えてくるかも。