とは言え、これで終わりではない。
今や日本有数の規模のスーパーとなった某社も、そこいらあたり、しっかりしてきたね。
昔は、不当な扱いを受けても泣き寝入りをしていた業者やマネキンもいたらしいが、最近は訴えをきいてくれる機関をもうけ、公正に対処してくれるようになった。
これは嬉しい。外部への対応をきちんとすることは、内部の労使関係の整備にもつながるからだ。
数年前、某サイトで親しくなった方の従姉妹さん、パート先のスーパーで男性上司に身体的暴力を受け、退職に追い込まれた。
もちろん医者の診断書を提出して訴えたのだが、面子を重んじてもみ消そうとした店長をはじめとする男共に阻まれた。
上司はおとがめなしで他店に移動。彼女だけが自主退職を薦められた。
四十代半ばの一人暮らしの彼女。
「たかがパートのおばはんやん。代わりはいくらでもいる」
こう考える店側にいいように扱われた(ご主人かお父さんかお兄さんがいれば違っていた可能性がある)。
どこの世界にも立場が弱い人がいる。
民主国家であるなら、こういう人にも最低限の権利保障はしないといけない。