寒さ と 鍋用ラーメン

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一昨日と昨日は、ハーベス大久保にて日本水産の冷凍グラタンのデモ。
仕事納めとなった。

寒かった。
身体の芯から冷えきった。
特に手。
首もとや腰回り、足先のように「衣類で覆う」ということが出来ないから、
店内に充満する「不自然な」冷気をまともに受ける。
血行が妨げられて感覚は失われ、ガチガチに固まり、
朽ち果てた木片のような一塊と化す。
爪は紫色。
晩秋から早春にかけての冷凍食品のデモは、だいたいこんな様。
デモンストレーターは、ただただ、
仕事から解放された時の「一杯の温かいもの」を楽しみに、
耐えるしかない。

それなのに、ハーベス大久保店がある付近(近鉄奈良線大久保駅付近)には、
それを提供してくれるめぼしい飲食店がないのだ。
ミスタードーナッツマクドナルドと喫茶店くらい。
駅構内にはそばやうどんを食べさせてくれる店があるのだが、
椅子のない立ち食い屋。
立ち仕事のこちらにはあまり入りたくないスタイルだ。

こんな時、鍋物やラーメンのデモはいいよね、と思ってしまう。
材料を切ったり、売場で火を使う煩わしさはあっても、
ある意味、拷問に等しい「寒さ」とは無縁だからだ。

写真の「鍋用ラーメン」(東洋水産・マルちゃんでおなじみ)を
初めて担当したのは、2004年11月だったか。
平和堂アルプラザ草津の特招会の初日でのことだった。
当初はエバラの「坦々鍋のつゆ」で試食を提供したのだけれど、
評判がよくなかったため(エバラのそのつゆがどうこう言うのではなく、
単に好き嫌いの問題)、同社営業の意見で紀文の「豆乳鍋のつゆ」を
使ってみたところ、たちどころに売れ始めた。

その時の派遣会社を離れて三年以上経った先日。
「鍋用ラーメン」のデモがまたまわってきた。
今度は「キムチを入れた寄せ鍋のつゆ」を使うよう指示があった。

鍋用ラーメン。
よく売れるようになった。
淡々と業務をこなしても、すうっと商品が出て行く。
この数年間ですっかりお茶の間に定着したのだ。

月日の流れを感じる。