雪を甘くみてはいけない

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先週末の大雪。少なくとも、こちら近畿では、予想されたほどの事態とはならなかった。
「良かった。良かった」の一言に尽きる。

十年ばかり前か。
京都内陸部の小都市、福知山経由で、片道四時間半をかけ、兵庫県北部の城崎郡乳酸菌飲料のデモンストレーションにおもむいたことがある。
一月末の、京都市内ですら粉雪が飛び交う、芯から凍りつくような日だった。

JR二条駅までタクシーで向かい、始発の山陰線園部行きに。保津峡を超えると、案の定「そこは雪国」。雪は降り続け、終点の江原駅に着いた時には積もりに積もっており、腰まで届いていた。その塊をかきわけ、転ばないように注意しながら、現場に急いだ。

その後も止まない雪。警報が出て、帰り道、中継地の福知山で電車は不通となった。
「帰れるのか? もしこのまま電車が動かなかったら、どうしよう。明日は大阪の茨木でK社の野菜飲料の仕事が入っているのに」
不安にかられる私をあざ笑うように、宙を舞う雪。
思わず、アダモの「雪は降る」の出だしを今の心境にアレンジした歌詞がついて出た。
「雪は降る。電車は来ない」。

幸い、電車運行は再開され、大幅に時間がずれたけれども京都に辿り着き、地下鉄の終電に間に合うことが出来、翌日の現場に穴をあけないですんだ。

この時の体験から決めた。
「豪雪地とされている現場の仕事を受けた翌日は休もう。なぜなら、交通事情で帰宅が遅れる可能性があって心身の疲れがいつもより違うし、最悪の場合は帰って来られないから」。

写真は、記事に出てくるJR福知山駅の土産物屋のマスコットやぎ。店員さんのセンスか。このやぎさん、季節によって、ファッションを変える。