甘味には不思議なチカラがある

久方ぶりにお菓子の宣伝販売を担当した。
某社が製造販売するチョコパイ。
売上はともかく、試食人数はそれなり。
あらためて、ヒトの味覚について考えさせられた。

ヒトが感じる味覚は、大まかに分類して五種類なのだそうな。
甘味、酸味、辛味、苦味、旨味。
このうち、万人にいちばん抵抗なく受け容れられるのは、どうこういっても、最初の甘味だわなあ。
宣伝販売の仕事をしている時でも、「酸味や苦味、辛味は、医者から制限されてはいるわけではないけれど、好み上、どうしてもあかんねん」とおっしゃるお客様には時々お目にかかるが、残りの二種類(甘味、旨味)が駄目なお客様は少ない。
わけても甘味は、私の経験上では皆無だ。

甘味には不思議なチカラがある。
経験ありませんか? 物事がうまくいかなかったり、予期せぬ出来事に振り回されて、落ち込んだり苛立ったりしている時でも、何か甘いものをとると、自分でもわけがわからないうちに元気が出てきたり気分が落ち着いたりしたこと。
同業者の中にも、「行った現場先でどんなに嫌な目に遭っても、クリームたっぷりな菓子パンとかチョコレートをまぶしたクッキーとか食べると、スッとすんねん」と言う人がいるが、彼女のケースも甘味が持つチカラゆえんだろうなあ、、、。
「いやいや、気分の浮き沈みなどに関係なく、私は甘いものはとりません」とおっしゃる方だって、アルコールで甘味はとっていることが多いしね。

繰り返す。
甘味には不思議なチカラがある。
大なり小なりストレス社会に生きる我々。この甘味と上手に付き合っていきたいもの。
何事も過ぎたるは及ばざるが如し。
せっかくの甘味もとり過ぎては毒になる。