売上増は、お客様に気分良くなってもらうことから始まる

一昨日、美容院へ行ってきた。ざっと三ヶ月半ぶり。

正直、もっと早くに行くつもりだった。が、三月からの風邪が長引いたことと仕事をはじめとするスケジュールも詰まっていたこと、この二つの理由で延び延びになってしまっていた。

いつも通りのメニュー。シャンプー~カット~ヘアマニキュア~ブロー。
頭全体がスッキリし、髪に自然な輝きも出た。ああキモチいい。まるで、旅客機のファーストクラスにゆったりと座っているみたい。

と、ここで私をいつも担当してくれているスタッフ(美容師)が、
「当店では、ただいまトリートメント割引キャンペーンをしています。この機会にぜひ試してみませんか?」
とすすめてきた。
「今のこの艶。二ヶ月は持ちますよ」。

絶妙だねえ、話を切り出してくるタイミング。一般に人間、わけても女性は、他人(ひと)にきれいにしてもらうと気分が良くなる=気分が大きくなるものだけれど、その心理を見事に読んでいる。
私が二つ返事で彼の提案を受け入れたことは、ここに書くまでもない。

もっとも、他でも似たケースはあるよね。一つだけあげれば、例えば、こんな体験はない?


スーツを買おうとブティックを訪れ、何着か試着して、そのうちの一つを非常に気にいった。ヨロコビアドレナリンが出まくっている最中に、店員がすかさず他のアイテムを持ってくる。
「お客様、こちらのブラウスもいかがでございましょう。色といい形といい素材といい、そのスーツによく合いますよ。スカーフやアクセサリーなどを工夫すれば、これこれしかじかの着こなしも出来ます」
などと言われ
「そうねえ。この際だし」
と、予定外の服まで買ってしまった。


どちらも、まずはお客さんに気分良くなってもらったことが、売上増につながっている。

サービスであれ、商品であれ、ナニカを売る仕事の基本がここにあると思う。

この話。もう少し続けるね。