五位堂駅前に立っていた香芝市のPR看板を携帯で写していたら、同市に住んでいると思われる、五十から六十代とおぼしき女性が話しかけてきた。 「どこから来たの?」 確かに、鍋が入ったカートの他、試食皿やら何やらが入った大荷物をかかえている、明らかによ…

訳あって、一円の金も節約しないといけない状況に陥っているのに、販売の難しい仕事が相継ぐ。 「へこんじゃいかん、今日一日が無事に過ごせたことに感謝せよ」 と自分に言い聞かせても、懐が寂しいのは、気分的になあ……。 特に、この仕事は立替金が必要で、…