茶の名産地、宇治を皮切りに、近江八幡~京橋~伏見~茨木と回る。
昨日、昼過ぎから美容院でカットをし、ヘアダイもしてもらってきた。
プロに染めてもらうと、やっぱ、違うわ。
カラーだって、こちらにマッチする色を選んでもらえるし。
自慢ではないが、私は、髪と歯だけは、子どもの頃からその道の専門家にもほめられてきた(これが
あったから、思春期にニキビが原因で容貌コンプレックスにおそわれながらも何とかもってきたと言
える)。
特に髪。二十代の半ば、ある美容師から
「漆黒で真直ぐ。量もある。こんなにきれいな髪をいじることはない。なるべく自然のままにしなさ
い」
とアドバイスを受け、それまで、ボブだのカーリーだのサーファーだのテクノだのと変えてきた髪
型を、ワンレングスのストレートに固定した。
以後、何と20年間、そのスタイル。
リストラされ、内勤から人と頻繁に会う仕事にチェンジした45歳の時、心機一転の意味もあり、髪
をばっさり切った。
寄る年波には勝てず。
その頃から白髪が目立ち始め、現在では、部分染めも含めると二週間に一度は染めないといけない。
はっきり言って、面倒くさい。
おまけに、髪もいたむ。
いっそ総白髪になってくれたらと思う。
そしたら、佐伯チズさんみたいに、好きな色に染め、口紅の色とのコーディネイトを楽しめるのに。
口紅は、ここ数年はピーチピンクだから、ヘアは、そうだなあ、若草を連想させるライトグリーン
か透き通った初夏の空みたいなアクアブルーはどうかしら。
それを昨日の美容院の先生に言ったら
「白髪が出て総白髪になるまで20年ほどかかる」
との答。その間は白と黒が入り交じったゴマ塩。
話はやや異なるが、欧米の女性の金髪はほとんどが脱色によるものだとか。
「純粋の金髪はごくわずかのはず。脱色なんて、本当はしない方がいいんですよ」
それに気づいたのか。
金髪美人の筆頭格、カトリーヌ・ドヌーブは、ある時期から地毛に戻したね。
輝く人工美のプラチナブロンドは、若い頃はそれなりにサマになるが、一定の年齢を過ぎると、わ
ざとらしさが鼻につく。
仕事でキャリアを積み、私生活でも出会いと別れを繰り返して内面の深みを増したドヌーブ。
地毛のブルネットのままでも、じゅうぶん過ぎるほど美しい。