「顔出しをしたら少しは仕事を頂けるかな?」
との淡い期待は外れた。
本当に仕事がないのだ。
その代わりではないけれど、お土産を頂いた。
三月末に担当した小岩井乳業の商品の数々。
「落ち着いたら、小岩井さんがまたデモを担当して欲しいとおっしゃっている」
とのありがたいお言葉も。
仕事が激減し、困惑している。
こんな時、生活のために働いているのではない人からいろいろ言われると、ムカツクまではないにしろ、ひっかかる。
マネキンにも趣味で働いている人がいるからねえ。
「女が生活のために働くのはみみっちいわ」
こう公言してはばからない輩も。
ひっかからなくてもええか。
わからん人にはわからん。
かつて、前夜十時過ぎに長浜から帰宅し、当日は始発にて終電の片道四時間以上かける城崎での仕事を終えた時、あまりの疲労に愚痴ったら、専業主婦のネット友は返したものだ。
「私なんか片道四時間かけて温泉に行っても全然疲れませんよ。あなた、体力がなさ過ぎるのではないですか?」
カチンときた私は、視野が狭い?
同じ往復八時間でも、仕事と遊びでは違うでしょうが!
この主婦とはこれをきっかけに疎遠になった。
悪気があって返信したのではないのだろうし、私も自分の気持ちをクリアーにすればよかったのだろうけれど。
私は、性別を問わず「生活のために働く」のは貴いと考えている。