2013年の仕事始め

イメージ 1

2013年の仕事始めは、滋賀県の政治的経済的ブレーンが集中する彦根にある大型スーパーでの、生ラーメンの販売だった。

寒い、とてつもなく寒い一日で、飛ぶように試食が出た。
その割に、売上は今ひとつと言うか、少なくともこちらが願ったようにはならなかった。
帰りの電車を共にした同業者たちとの会話も、湿りがちとなってしまった。

「困ったな。こんな数字、報告書に書かれへんわ。あんだけ試食に使ってこんだけしか売らんかったんかいなと、メーカーさんに突っ込まれそうや」
「あんたとこも?  うちもひどかったよ。ホンマ、最初っから食べる
だけのつもりで来んねん」
「そうそう。家族でやってきて、お代わりまでして、挙げ句にそのまますうっと行きよる。食べたら買わなあかん言うことはないけれど、ちょっとあつかましいわなあ」
「正月でお金を使ったから、みんな、節約してはるんやろね」
「多分な。うちかて、この時期は買い物に行っても必要なもんしかカゴに入れへんもん」
「店も事情はわかっとるよ。私が朝の挨拶をした時、担当のチーフが首をかしげとったもん。どうしてこんな時に宣伝販売するんかなと」

確かに。
ただ、角度を変えれば、こういう見方も出来る。
売上が低迷する時期だからこそ、メーカーとしては、せめて試食で商品を使い、店にご機嫌うかがいをするのだと。
少なくとも、我々が立て替えた試食使用分は店の利益になるからね。
こう考えると、少し気持ちが楽になった。

写真は、彦根に向かう途中、車内から撮ったもの。場所は近江八幡
琵琶湖線は、ここを境に、徐々に雪国モードとなる。