11月8日の土曜日は、北海道に本社をおく某社のバターのデモ。
試食メニューは超シンプル。バタートースト。
当日の現場に入り、担当商品価格をチェックして、いっしゅん目が三角。
「ええっ、セールでこれなの???」。
知ってはいたよ、円安やその他(TPPも絡む)の影響で、いろいろな食料品が値上がりしていること。
だからって、あの値段はない。
何かさあ、「増税後の消費の冷え込みは緩やかに回復している」とか、「給与は上昇傾向にある。この冬の賞与も製造業を中心にアップ」とか、お役所側に喧伝されても、われわれ下々の人間にはピンと来なくない?
物価の上昇に所得がついていかない。
こんな家庭が大半じゃない?
こうなったら、欲望を整理して節約するしかないが、それも限界があるしなあ、、、。
もっとも、バターなどの乳製品を生産する側は、実は消費者以上に、その置かれている状況は深刻だ。
市場に出回っているバターは高値なのに、なぜかバターの原材料である牛乳自体の取引価格は滅法値下がりしているのだ。
かなり以前にも
「牛乳は今や水よりも安い価格で買い上げられる。もうやっていけない」
との、牧場経営者の悲痛な声がネット新聞の片隅に載っていたっけ。
どこで、どうなってんの?
一つのデモンストレーションから、流通のからくり、経済のひずみ、ひいては国際社会の駆け引きまでが見えてくる。
写真は台湾のコンビニで買った牛乳(画像の向きがおかしいけれど)。
牛乳大好き人間の私にとって、どんな片田舎に行ってもコンビニがある台湾はまことにありがたい地で、これも台湾をリピートしたい理由の一つなのだ。