ハートウォーミングな一冊

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ゴールデンウイークをびっしりと働き、その後、友人と台湾を再訪。
帰国後、またびっしりと現場。
すっかりご無沙汰してしまった。

さて、湖北(滋賀県北部)での連続仕事を終え、休日を迎えた今日。
疲れからか、何もする気がおこらない。
風呂に入ったり出たりしながら、ライトな読み物を手に、一日中ゴロゴロ。
まあ、こんな日があってもよいわな。

ノンフィクションで知られる海老沢泰久の恋愛短編集「星と月の夜」を手に取る。
終戦直後から銀座で生き抜いた老バーテンダーと、その仲間と、若いホステスの不思議な交流をほのぼのタッチでえがいた表題作をはじめ、夜汽車で、旅の旅館で、公園で、出会い、恋し、別れ、傷つく男女の物語が9編おさめられている。

「自分なりに一生懸命やっているんだけどなあ、、、何か報われないというか、ワリがあわないことが最近おおいんだよなあ、、、」
と、少しココロが風邪気味の方に、ぜひぜひおすすめ。

人と人が出会い、互いに愛し、生きていくことは、イレギュラーなことの連続。
人生、出発点からして不公平なんである、残念ながら。

それでも、例えば台風一過後の抜けるような青空を想い、人はまた人を求めて、未来に向かう。

明日から、また歩こうね、あなたも、私も。
そんな気分にさせてくれる、ハートウォーミングな一冊。