たまたま宣伝販売を担当したことで興味を持ち、やみつきと言うか熱烈なファンになってしまった食材は、パクチーばかりではない。
韓国の「糖調(ダンジョ)唐辛子」もその一つである。
この唐辛子。一般の唐辛子より大振りな他、日本語読みの「トウチョウ」があらわすごとく「甘い」ところに、特徴がある。
しかも柔らかい。
つまり、そのままでも食べられる唐辛子なのだ。
実際、さっと浅漬けにして、ビールのつまみにポリポリなんてのも、なかなかオツなもの。
とは言え、個人的には、やはり火を通した方が美味しいと思う。
特に生姜との煮浸し(写真)。
プツプツと穴を開けた丸ごとの糖調唐辛子を、生姜の千切りと酒とみりんと醤油で15分程度煮る(圧力鍋を使えば沸騰後1分で出来る)だけだが、とろーりとして、本当に舌までとろけてしまうくらい。
こんなナイスな野菜が食べられる韓国の人が羨ましくなる。
難点は、日本では糖調唐辛子を扱う店舗がまだまだ限られていて、なかなか手に入りにくいこと。
私が知る範囲では、名古屋発のスーパー、ピアゴやアピタには置いてあることが多いようで、仕事でこのいずれかの店舗に入る時は必ず青果売り場をチェックし、売っていれば買って帰るようにしている。
宣伝販売の仕事に携わっているからこそ可能な、ささやかな楽しみね。