デモンストレーターは自営業と同じ

明日から三連勤。
涼しくなった上に、月、火、水、そして木、と四日もグータラしたから、体力は蓄えている。
ベスト!
わーい、と言いたいところが、、、。

ああ、困ったよ。
何がって?
仕事をするにあたって必要なお金、お金ですよ。

「立替金や昼食代なら、今日日はほとんどのスーパーがクレジットカードが使えるから、何とかなるんじゃないの?」
とおっしゃるあなた。
その通り!
でも、交通費は、そんなわけにいかない。
まあ、京都内陸部や和歌山、姫路などの遠方なら、事前に窓口で切符を買い求めるのも不自然ではないからその時にクレジットカードを示すことも出来るけれど、、、。

まあ、私たちのギャラの支払い体系は、一般の方々からみると、かなり特殊でしてね、、、。
ズバリ、自営業者と同じなのだよ。

例えば◯ツ◯ン社の商品をデモするとするよね。
この◯ツ◯ン社がデモンストレーションを依頼するエージェンシーは、もちろん一社ではない。多数にのぼる。
で、この多数のエージェンシーが、おのおの
「いついつ、この現場で、◯ツ◯ン社のこんなデモンストレーションがあります。デモンストレーターを紹介して下さいな」
と取引がある派遣会社に打診し、派遣会社がそこに登録している私たちデモンストレーター
「こんな案件がありますよ」
と連絡し、私たちが請け負ったら、初めてそこで「仕事」になる。
つまり、ギャラを支払ってくれるのは派遣会社ではなくエージェンシーなのだが、エージェンシーごとに仕事の〆切日も違えばギャラ支払い日も違う。
だから、同じ◯ツ◯ン商品のデモンストレーションをしても、エージェンシーによって、こちらにお金が入る日はまちまちなのだ。

もっとも、比較的に新しいデモンストレーター派遣会社では、派遣会社自体がそこのところを肩代わりしてくれるところが多い。
この場合は、メーカーがどこであろうと、また中間のエージェンシーがどこであろうと、私たちにとっての仕事の〆切日とギャラ支払い日は同じね。
十五日締めの翌月△日払いとか、こんな形式になる。

今回の私のケース。
月初めにくる支払いがいつもの倍近くあり、ほぼすっからかんになってしまった。
十日にギャラを支払ってくれるエージェンシーがあり、ここから今回はドカーンと振り込まれるのだが、トホホ、九月は十日は日曜日なのね。
当然、支払いは一日ずれ、十一日の月曜日になってしまう。
それまで、数枚の野口英世で食いつなぐしかない。

これが、、、交通費ギリギリなのよ。
いや、本当は二千円くらいは余裕があるのだけれど、ハプニングがつきものの私たちデモンストレーターの業務を考えたら、二千円くらいは絶対に用意しておかないといけないんだな(交通事情で別のルートで現場に向かったり、タクシーを使わないといけないことになったり。タクシーも個人タクシーはクレジットカードは使えない)。

以前に入ったある店舗のパートさんが、
「けっこう高ギャラをもらうデモンストレーターの人が、いつもお金がない、お金がない、とグチっているのがわからない」
と不思議がっていたが、それは、こういう業界事情による。

明日からの三日間、百円、いや十円のお金も使わないようにして、乗り切るしかないね。