真冬に生足

昨日は防寒対策にお金を使った。
まず通信販売のオルビスで保温タイツを数足注文し、午後からは近所のユニクロで裏起毛付きのスラックスや下着を、これまた数枚。
来月のカードの支払いが気になるけれど、まあ、必要経費のうちか。幾度も繰り返しているように、仕事中に冷えるのは辛いからねえ。あの人工的な寒気は、我々にとって、まさに拷問に等しいものだ。

だから、来店されるお客さんの中に、真冬でも「短いスカートにハイソックスだけ」なんて人(ほとんどは十代の女性)を見ると、目をパチパチさせてしまい、失礼を承知で思わず尋ねてしまう。
「お姉さん、寒くない?」。

もっとも、振り返ってみれば、我々もそうではなかった?
中学高校の頃は、確か真冬でも生足だったっけ。
理由は特にない。
「まわりが皆そうだから」
「ストッキングやタイツをはいてもすぐに伝線させてしまうから」
「朝、バタバタと家を出ていくから」。
くだんの少女たちも、きっと同じように言うだろう、、、「寒いとは、あまり思わないですね」と質問に答えた後で。

この点だけを取り上げても、数日前に書いた記事のタイトルではないが、「若さ」はイコールで「強さ」に結びつくと、あらためて感じる。
彼女たちだって、本当は寒くないことはないのだが、寒さ以上に関心が向かう事柄があまりに多く、寒さを忘れさせてしまうのだ。

まあ、しかし、1日に例えたら黄昏時にいる我々おばさんは、来たる長い夜に備え、保温と名のつく保守に徹することとしよう。