金は全てではないが、人は金で動く面があるのも事実。

今日は高級液体だしの宣伝販売。通常の液体だしのざっと三倍はするお値段で、風味もさすがのものだが、こういう商品は売れる店と売れない店がはっきりする。
幸い今日の現場は富裕層のお客様が多く、試食もよくして下さるところだったのでまあまあの結果。

それにしても解せない。こういう販売が難しい商品を担当しても、誰がデモしても一定数の販売数を示すことが出来る、ズバリ販売が易しい商品を担当しても、ギャラが一緒というのは。
仕事の難易度によってギャラの差をつけてもいいと思うよ。
でないと、経験豊富なデモンストレーターや優秀なデモンストレーターほど、難しい仕事をまわされる可能性が増す。
「そうするのは、その人が有能だから」
と派遣会社側が言うのであれば、その有能さを認める意味で特別な割増ギャラを払ってよいはず。

このようなケースは、他の業界でも見られ、昔とある飲食業にパートで勤めていた親友はブーブー言っていた。
親友がよく仕事をするばかりに、正社員がシフトに入らない日は、時に正社員の業務までパート2年目の親友がやらなければならなかったからだ。
「店長の命令なら逆らえないし、勤務時間はいつもと変わらないんだけれど、、、その業務をする手当とかがつくわけじゃないし。だから、パートの業務しかしていない古参パートより時給は低い。どこか引っかかる」。

まあ、店長としては、親友の能力は認めつつも正社員の業務をする特別手当をつけるとコツコツと勤め続けてきた古くからのパートたちの気持ちを損ねるため、敢えて親友のパート2年目の時給のままにしておいたのだろう、、、と言うより、チェーン全体の「前例」を考えた上での決断だろう。
日本の職場においては「和」が何よりも求められるからねえ。

そのことを認識した上で、親友は語っていた。
「時給を上げてくれるのなら、もっとスキルを伴う業務を担ってもいい」と。

ここ。
経営者の方々、もっと真剣に受け止めて下さいましな。
人に働いて貰おうと思うなら、パートであろうと派遣であろうと、然るべきギャラを払わないと。

金はこの世の全てではない。
金に変えられないもの、たくさんたくさん、ある。

それでも、人は金で動く!
ある面での真実。