「あおいくま」とは当たり前のことを当たり前の方法で当たり前に実践すること。

一昨日の日曜日は、京都市内の大型店で甘酒のデモ。
「甘酒はブームが続いているから、(販売は)楽チン)と思いきや、どうして。
電気・ガス料金を初め、コーヒーやビール、納豆など一部の食品が軒並み値上げに踏み切ったこの四月。お客様の財布の紐は固く、試飲はよく出るのに肝心の売上はさっぱり。
そこを、まあデモンストレーター15年目の意地と誇りでコツコツと粘り強くお客様に当たり続けていたら、あらあら、業務終了間近には在庫ゼロになった。
完売である。

ちょっとわかった気がする。
「あおいくま」=「あせるな・おこるな・いばるな・くさるな・まけるな」とは、現実を見つめて受け入れ、その中でコツコツと粘り強く、やるべきことをやることなのではないかと。つまり、当たり前のことを当たり前の方法で当たり前に実践するわけね。

ここで、思い出すのは、15年間のカーセールスマン歴で130001台の車を販売し、ギネスブックにも載っているジョー・ジラード氏である(想像して欲しい。15年間でこの数字! 割り算したら、1日平均6台の車を売っているのだ。食品や衣料や家電ではない。車を、ですよ!)。

ジラード氏の著作を私は二冊ばかり読んだが、そこで述べられている一連のことは、拍子抜けするほど「当たり前」のこと(例えば、健康を保つとか、笑顔を絶やさないとか、身だしなみをきちんとするとか)。

ああ「あおいくま」力をつけるのに特別な才能や努力は必要ないのだ。平凡でいいんだ。当たり前でいいんだ。
なのに、私も含めて世の大半の人は、どうしてこの「当たり前」のことが「当たり前」の方法で「当たり前」になかなか実践出来ないのだろう?