身についてしまっている「クセ」を見直す

2年くらい前になるかしら。
奈良県にある某大型店で、デモンストレーターのトレーナーをしている人に出会い、昼食がてらお話したことがある。

デモンストレーター歴ウン十年の彼女。派遣会社の本社に来て管理業務に携わることを誘われているのに「私は現場が大好きだから」と断り、現役デモンストレーターを続けつつデモンストレーターのトレーナー役もこなしていると言う。
「売上が伸びないと悩むデモンストレーターってね、販売方法にあるパターンがあり、そのパターンにはまってしまっているケースが多い」
「は? パターンですか?」
「うん、、、ま、言い換えると、その人のクセ、、、かな。誰しも、歩き方、口の聞き方、ものの考え方、特徴があるやろ? それがマイナス方面に出ているのがクセ」
「ははぁ、、、。楽器を教本だけで独学した人によく見られる、あのクセね」
「そうそう! オタク、エエ例えするやん。で、そのクセやけど、一度ついてしまったらなかなか直されへん。販売トークの口調や内容なんか、その人の生育歴も反映されていることがあるから。でも、自分のクセに気付く。これだけでもそのあとが違ってくる」。

なるほど、、、。

だったら、商品の動きが鈍かったら「売れない」と口に出すデモンストレーターがいるが、あれもクセ? かくいう私も、 デモンストレーター初心者の頃、しばしば口に出していたっけ。
何度かデモンストレーションを繰り返すうち、「売れない」は自分の業務を遂行する上でも「禁句」だとわかり、やめたけれどね(「売れない」とデモンストレーターが実際に口に出したとたん、本当に売れなくなる。仲間内でのぼやきとかメールなどの文章ではいい)。

このクセ。
仕事以外でもあるだろう。
「ああ、パッとせん日々やな」
と感じたら、一度身についてしまっている「クセ」を見直してもいい。