たまにはひがむのも悪くない~ひがんだら、気を取直し、また歩こう!

風邪から生じた中耳炎で落ちていた、左耳の聴力。耳鼻科の治療を受け、薬も飲んで回復しつつあったのに、火曜日に片道3時間半かけて丹波の氷上に仕事に行ったら、また悪化してしまった。
昨日は、耳鼻科に行った後、火曜日の現場で買ってきた丹波名物の一つ、黒豆を使っておこわを作り、そのままずっと横になっていた。
何も出来ず、ひがみ根性ばかりが胸の中でどす黒く膨らんだ一日ではあった。

もっとも、自己弁護めくけれど、「ひがみ」は時おり発散させた方がいいよ。
「旦那の稼ぎで、年に何百万も使って、芸能人やスケート選手の追っかけをしている主婦もいるのに、、、」
とかね。
イヤラシイとわかっているし、そういう主婦も経済面は恵まれていてもそれ以外のこと、例えば姑との関係や子どものことなどでいろいろと抱えてきたかも知れないと想像出来ても、、、ね!
人間、調子が悪くなると、どうしても他人の庭が青く見えるのだ。

まあ、こんな私もね、ある種の状況に置かれている人からはねたまれているかも知れない。

やはり3時間以上かけて兵庫県の片田舎に仕事に行った時、降り立った駅で駅員に現場の店まで行くバスの乗り場を尋ねた。
駅員は丁寧に教えてくれた後、
「まあ、歩いても、ここからは15分くらいで行けますけれどね」
「あら、そんなものですの? じゃ、歩きます」。

駅でこのやり取りを聞いていた、見た目から恐らくは同世代の女性、呟くように言ったのだ。
「いいねえ、あなたは歩くことが出来て。私は関節が悪いから、、、。仕事にも行けないし。いいねえ、、、」。

たまには、ひがもう。吐き出そう。
そして、忘れて、気を取直し、また歩き始めたらいいのだ。