心の「刷り込み」を捨てる~新商品の開発

今日は、水の都、大阪の某スーパーでバターのデモ。試食メニューは、オーソドックスにトーストである。

バターは、価格にもよるが、比較的に販売しやすい商品。バターって、朝食にパンを食べる人には欠かせない存在だからねえ、、、いや、時にはバターではなく、ジャムやハチミツ、チーズなどをパンに塗ることもあるだろうけれど、その頻度はバターに比べると少ないはず。
やはり、こんなところにも、生活習慣からくる人の心の「刷り込み」がうかがえる。

この「刷り込み」を否定してくつがえすことが、実はしばしば新商品開発のキイだったりする。

「パンに塗る」で取り上げたら、かなり前、あるメーカーが「パンに美味しい納豆」を開発し、売り出したことがあった。
これも「納豆にはごはん」の刷り込みを一旦リセット。
「納豆はパンと合わせてもいいんじゃない? でも、今のままの納豆では、パンに乗せたり挟んだりすると、ちょっと風味か重く感じられるかも知れないな。じゃ、パンによくマッチするタイプの納豆を作りましょう」
というところから、考案されたのだと思う。

残念ながら、「パンに美味しい納豆を」はさほど話題にもならず、いつのまにか店頭から消えてしまった。
とは言え、味は決して悪くなかったし、納豆にマヨネーズを加えたものをサンドイッチにするとなかなかいけるから、「納豆とパンも」という目の付け所自体は良かったのではないかと、個人的には感じる。

発売時期が早かった?
現在なら受ける?

商品に限らず、一度、自分の心に棲み付いた「刷り込み」を振り返ってみると、新しい発見があるかもしれない。

写真は、今日の現場付近で撮ったもの。

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