基本的に食事は温かい方が美味しい

 一週間ぶりの仕事となった昨日は、小岩井乳業の新商品「発酵バター~ホイップ仕立て」と、「フレンチトースト~発酵バタークリーム」のデモ。
 よく売れた。
 その前に、味や香りなど、風味が大好評。

 ただ、フレンチトーストは、意見が分かれた。
「美味しいね」
 と認めながらも
「甘いのはね、ちょっと」。
 こうおっしゃる方がかなりいた。

 そんなことはともかく、メーカーさんは何を意図しているのか。
 今回のデモでは、フレンチトーストの方は「食パンを焼いた上にバターを塗ったもの」と
「食パンを焼かない上にバターを塗ったもの」の二種類を用意してお客様に食べ比べていただ
き、「どちらが美味しいか」「どちらが見た目がいいか(美味しそうに見えるか)」をおおよそ
でよいから数値として計って欲しいと、依頼がきた。

 結果は最初からわかっているのではないかしら。
 食パンにバターの組み合わせは、例えバターの種類がフレンチ味であっても、パンが生より
焼いた方がずっと美味しいし、ビジュアル面でもすぐれているに決まっている。
 まず、香りが違う。
 パンも生で食べることを前提に作ったロールパンではなく食パンだから火を通さないと風味
がいきない。
 見てくれも、パンにジュワッと溶け込んだ黄金色のバターと、固いクリームを塗りたくった
ようなバターとは、一見して勝負がある。
 現実に、全員のお客様が「食パンを焼いた上にバターを塗ったもの」の方に「美味」の判定
を下した。

 まあ、メーカーさんにしては、
「うちのバターは生で食べても美味しいですよ」
 こうアピールしたかったんだろうし、実際にそうなのだが(だからサンドイッチに使っても
味がひきたつはずだ)。

 食事は、夏場をのぞけば、基本的に温かい方が美味しいと感じる。