よく売れた。
その前に、味や香りなど、風味が大好評。
ただ、フレンチトーストは、意見が分かれた。
「美味しいね」
と認めながらも
「甘いのはね、ちょっと」。
こうおっしゃる方がかなりいた。
そんなことはともかく、メーカーさんは何を意図しているのか。
今回のデモでは、フレンチトーストの方は「食パンを焼いた上にバターを塗ったもの」と
「食パンを焼かない上にバターを塗ったもの」の二種類を用意してお客様に食べ比べていただ
き、「どちらが美味しいか」「どちらが見た目がいいか(美味しそうに見えるか)」をおおよそ
でよいから数値として計って欲しいと、依頼がきた。
結果は最初からわかっているのではないかしら。
食パンにバターの組み合わせは、例えバターの種類がフレンチ味であっても、パンが生より
焼いた方がずっと美味しいし、ビジュアル面でもすぐれているに決まっている。
まず、香りが違う。
パンも生で食べることを前提に作ったロールパンではなく食パンだから火を通さないと風味
がいきない。
見てくれも、パンにジュワッと溶け込んだ黄金色のバターと、固いクリームを塗りたくった
ようなバターとは、一見して勝負がある。
現実に、全員のお客様が「食パンを焼いた上にバターを塗ったもの」の方に「美味」の判定
を下した。
まあ、メーカーさんにしては、
「うちのバターは生で食べても美味しいですよ」
こうアピールしたかったんだろうし、実際にそうなのだが(だからサンドイッチに使っても
味がひきたつはずだ)。
食事は、夏場をのぞけば、基本的に温かい方が美味しいと感じる。