感動が元気のもと

 午前中が雨だったので、部屋でDVDを観ていた。オゾン監督の「スイミング・プール」。主演はシャーロット・ランプリング

 私が高校一年生の時だったか。前年に本国イタリアで公開された「さらば美しき人」が日本
でも上映された。
 これがスゴい映画で。現在なら、R15指定かも。
 詳細は忘れてしまったが、おおまかには、小さな都市国家に分かれカトリックが絶大な権勢
を振るっていた頃のイタリアを舞台に、実の兄と妹が禁断の恋に陥るストーリーなのだ。
 妹は兄の子を身ごもったまま他の男に嫁ぐも、すぐにバレ、激怒した夫に髪をつかんで床を
ひきずりまわされる。
「父親の名を言え」
「神よ! そう、神なのよ、この子の父親は!」
 この気の強ーい妹を演じていたのが、シャーロット・ランプリングだった。
 美しいだけでなく、全身から匂うような官能が立ちのぼっており、かつ知性もある女優さん
で、この一作でファンになった。

 実際のシャーロット・ランプリングは普段はほとんど化粧をせず、爪もそめず、地味なデニ
ムのワンピースなんかをだぼっと着て、素足にペタンコ靴をはいて過ごすなど、本当に飾り気
のない人らしい。
 語学の才能があり、数カ国語を自由に操れるため、イギリス人であってもイタリアやフラン
スの映画にもよく出ている(英語の発音もクリアーだね。英語のセリフは私でも楽に聞き取れたくらい)。

 元気になってきたぞ。
 現在はジタバタしてもはじまらないやね。

 私のストレス解消法は、やはり、人間にしろ景色にしろ食べ物にしろ本にしろ音楽にしろ映画にしろ、イイものに接して、感動をもらうことだ。

 「スイミング・プール」の感想は、久々にエンターテイメントにアップしよう。
 この前に観た韓国映画の「角砂糖」もね。

 これから、一時間かけてトイレ掃除。
 それから、ハイキング。
 一万歩は歩かにゃ。

 余談ながら、私はナチュラル派の女優さんが好きなんだなあと、つくづく思う。
 シャーロット・ランプリングも、ソバカスとかシミは隠していない。堂々とアップで見せ
る。
 ここいらあたり、ダイアン・キートンとよく似ている。
「角砂糖」のイム・スジョンもヘーキでニキビを見せていたし。
 モデルのアレック・ウェックも過度なメイクはせず、最近ごひいきの水原希子も、角度に
よってはお猿さん顔ながら、とても綺麗。
 みんな、内面に自信があるから、欠点を見せてもチャーミングなんだろうなあ。