広島レモン その2

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前回の広島レモンのデモンストレーションメニューは二種類。
「ホットレモン」と
絞ったレモンに蜂蜜とオイルを加えて作るドレッシングをかけた
「トマトとアボガドサラダ」。
ホットレモンはともかく、サラダは下準備にけっこう時間がかかる。
トマトもアボガドも柔らかい素材で、
つぶれないよう留意しながら、
試食用に小さく切らないといけないからだ。

味はどちらも大好評。
ただ、ほとんどのお客様は
「レモンが今日は一個で98円で、
5個入りは248円か。
ふうん。5個の方がトクなんやろうけれど、
そんなにいらんわ」
とおっしゃり、一個売りの方をお買い求めになる。
いつまで経っても「5個入りレモン」が動かない。
悲しいほど売れなかった一日だった。

後日、ベテランの同業者に話すと
「同じ柑橘系果物でも、レモンの袋入りは難しいよ。
オレンジみたいなわけにはいかんで。
料理に使ういうたかて、ちょっとでええんやし、
毎日レモン汁を飲む人は、もう絞ってあるポッカレモンとか、
そんなのを買う。
いちいち絞ってられへんし、お金もかかるからね」

写真は、当日、当店を訪れた着ぐるみのニワトリ。
和歌山県産の某地鶏をモデルにしているらしい。
このニワトリさんが大奮闘するアトラクション効果もあって来店数は多く、
ホットレモンもサラダも飲まれまくりの食べられまくりだっただけに、
販売数量のあまりのお粗末さに愕然。
ダウンしたまま帰路についたのだった。