野菜そのものの味。

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農産関連デモの話を続ける。

農産関連デモの試食メニューは、惣菜のもとや調味酢を使うものを除けばシンプルなものが多いと書いた。
先にあげた白菜の塩昆布和えをはじめ、キャベツの千切りにドレッシングを、カイワレにポン酢を、それぞれかけるだけだったり。

理由は、単純にして明解。
様々な調味料が必要な凝ったメニューなら、素材、すなわち白菜なりキャベツなりの本来の味がわからなくなるからである。

昨日のヒラタケのデモも、デモ依頼先は、秋冬のイメージが強いヒラタケそのものの味を知っていただきたい(よってシーズンオフの夏でも食べてもらいたい)のが最大目標だからか、そこからの細かい指示はない。
さっと湯がいたヒラタケを酢の物のもとに漬け込んだらいいだけだ。

農村育ちの私がようくようく振り返ったなら、畑から採ったばかりのトマトやキュウリには、そのままかぶりついてもうならせるほどの美味しさがあったね。
ここいら、掘りたてのタケノコが生でじゅうぶんおいしいのと同じ。

野菜本来の旨味を知るには、加工し過ぎないこと。
これに限る。

写真は、かつて住んでいた京都市山科区での無人野菜販売所。