姉妹親子 パート2

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姉妹母娘についての話題を続ける。


どちらかにパートナーがいるいないにかかわらず、大人になってからも連れ立って買い物やエステサロン、美容院などに出かけ、旅行だのランチだの観劇だの楽しみ、化粧品やら健康食品やらを共同購入する、姉妹のように仲の良い「姉妹母娘」の関係は、ある一定の距離さえ保てば、決して悪いものではないと思う。


もっとも、理想の姉妹母娘になるには、母娘が同じ価値観を持っていることが必須条件。

そうでない場合は辛いわなあ、、、下手をすれば、互いに異なる価値観を押し付け合い、相手の人生を自分の人生に取り込まんと、肉親ならではの極めて陰湿な争いを繰り広げてしまう。


高校時代の友人の1人(Aちゃんとする)と、そのお母さんの関係が、まさにそうだった。


Aちゃんのお父さんは安定した企業につとめる律儀なサラリーマン。お母さんは世話好きで料理上手な専業主婦。

Aちゃんの窮屈さは、このお母さんが、

「女の子は、私みたいに固い仕事に就く甲斐性のある旦那さんに嫁ぎ、それを支えてこそ幸せ」

なる信念(?)に基づき、Aちゃんのいっさいがっさいをコントロールしようとしたところから始まる。


それは、まあ、1968年にメキシコオリンピックで日本サッカーチームが銅メダルを獲得したことから始まったサッカーブームでサッカーを始めたお兄さんの影響を受け、Aちゃん自身も男の子に混じってサッカーに興じていたところをお母さんに

「女の子がサッカーなんて! とんでもない。お嫁にも行けませんよ」

と、厳しくたしなめた点からもうかがえるね。


続く。


写真は、いぜん、邦題「恋とスフレと娘とわたし」から。

(引用元 「映画-Movie Walker」より)