仕事と人間心理
大阪府中部にある庶民的なまちに、向かっている。今日のデモ・メニューはけんちん汁。 このけんちん汁。実は私は一度も食べたことがない。だから、ぶっちゃけ、困ってしまったんだな。自分自身に体験がないものだから、美味しさの「度合い」がわからないのだ…
「ダージリンは死を招く」(ローラ・チャイルズ 作、東野さやか 訳) コージー・ミステリーと言うのだそうだ、こういうジャンル。すなわち、小さなコミュニティを舞台とし、そこで暮らす素人が探偵となって事件の真相を解明していく形式を持つのが基本的な特徴…
先日書いた記事の中で、「私が自分に自信を持てるようになったのは、職種がら小さな成功を積み重ねる機会にたくさん恵まれたことによる」云々と書いた。この「小さな成功体験」とは、では、具体的にどのようなものか? これが、実に他愛もないことばかりなん…
一昨日に書いた記事のタイトルは「美しさとは自信」。 もっとも、この「自信」というヤツ、美しさだけに反映されるのではない。例えば、私たちデモンストレーターの仕事においてもそうだ。 売上高も含め、販売への意欲やお客さんへの接客態度に優れ、商品知…
映画にもなった、フランスの作家マルグリット・デュラスの自伝的小説「愛人」の中に、次のようなくだりが出てくる。 「女を美しく見せたり、見せなかったりするのは服ではない。念入りなお化粧でもなく、珍しく高価な装身具でもないことを、わたしは知ってい…
さて。 1月5日の記事で、良いデモンストレーションが出来ない理由の1つに、メーカーと店舗との間のコミュニケーション不足をあげた。 このことに気付いているメーカーや、生鮮関連なら生産者や加工業者はもちろんいて、そんなところは、必ずと言ってよいほど…
繰り返しになるが、さる1月12日は、大阪府は中部にあるまちのスーパーマーケットで豚汁のデモ。 寒気が強い時期ではあり、また、お客さんのノリも良い店で、飛ぶように試食が出て、味噌にしては上々の売上だった(一般的に味噌は販売が難しい。基本的に毎日い…
(注)1月12日に書いた記事。 大阪中部での豚汁のデモ(販売商品は味噌)から帰り、いいちこ20℃と共に幸せな気分でくつろいでいる。 今日の店舗。メッチャ試食が出たし、売上も上々の上々。ただ、個人的な反省としては、もしかして具材の1つの大根がまだ固いう…
2025年の初仕事が天王寺であったことは、昨夜のブログで述べた。 売上も上々。店舗の方々も親切そのもの。 ところが、ここでハプニング。 夕方、試食ぶんの精算をすべく、試食に使ったデモ担当商品の空箱をレジさんに示したところ、「これ、中身が入っていな…
2025年の初仕事(現場は天王寺)を終え、2時間をかけて帰宅。 夫が作っておいてくれた夕食(夫が直腸と前立腺のがん手術を受けた後は、しばらくのあいだ厳しい食事療法をしなければならなかったため、私が仕事の日はあらかじめ昼食夕食を作り置きをしておいたも…
https://youtu.be/ij4oAddTb_o?si=3ky9ngFBpXCOwEvi さて、明日は2025年度初仕事である。大阪南部の玄関口とも言われる天王寺にある某スーパーに行く。 天王寺。私が若い頃は、活気はあってもゴチャゴチャ感があるまち(そこが魅力でもあった)だったのけれど…
iPhoneを買い替えて丸3日経った。 感想は、快適そのもの。スピードが段違いに速くてサクサクとサイトが開く上、音楽アプリにアクセスしたら、いやはや、その音質の素晴らしいことよ! それにしても、アナログそのものの私たちデモンストレーターの仕事も、ス…
昨日のブログで、良いデモンストレーション=人が立っているデモンストレーションの事例をあげ、その課題点も書いた。 すなわち、商品を企画した人に始まる一連の消費活動にかかわるすべての人(製造した人、梱包した人、運ぶ人、売場に並べる人、売る人、買…
昨日、尼僧でもある瀬戸内寂聴氏の「良い文は活字が立っている」との持論に基づき、「良いデモンストレーションは人が立っている」と、個人的に定義した。 これを聞いて、こう反論される方は必ずいると思う。「えっ? 立っているのは人ではなくて商品じゃな…
尼僧でもあった作家の瀬戸内寂聴氏によると、「良い文は活字が立っている」のだそうな。 わかる気がする。ご贔屓の作家はもちろんのこと、文体も構成(ストーリーの運び方)も世界観も苦手な作家、例えばマルグリット・デュラスの小説だって、読んでいたら行間…
(注)12月29日に書いた記事。 仕事納めの昨日の午後2時過ぎ。遅めの昼食を食べながら、あらためて思った。それは、仕事に限らず何事も信頼関係を築くには相応の時間がかかる、ということ。 ここで、今さらながらのように、自分のブログタイトルにもしているコ…
先週の土日は、奈良県の某大型スーパーで、すき焼きのデモ。およそ3年間に及んだコロナ禍のもと試食販売が中止となり、その影響からか、全般に試食人口自体は減っているのだが、焼肉やステーキ同様、すき焼き人気も不動。諸般の理由から肉以外の具材はネギだ…
(注)12月3日に書いた記事。 不調のまま2023年の秋も終わり、始まったばかりの冬もまた、不調の渦に巻き込まれようとしている。 振り返ってみれば、今年は11月を過ぎても夏並みに気温の高い日が続き、「あれ、どうしたことよ」と首を傾げているうちに一気に寒…
(注)11月14日に書いた記事。 11月に入ってからというもの、どうも不調。仕事や日常生活はこなしつつも、今週の火曜日に症状はピークに達し、1番下の孫の運動会にも行けなかった。 風邪をひいたのだ(発熱しなかったのがせめてもの救い)。 振り返れば、今月3日…
(注)一昨日に書いた記事。 今日からまた連続仕事。木曜日金曜日と、この2日間の休息で、「朝食がとれなく、飲み物も食べ物もスイーツで代用した」ほどの疲労感は抜けたけれど、どこかすっきりしない。芯のような、あるいは棘(とげ)が刺さったままの塊(かたま…
週末の土日は鍋のデモ。調理系デモの大半がそうであるように、今回もグリル鍋をはじめとする調理用具一式を現場に持参しての実施となった。 このデモが終わった後、1日だけ休んで、一昨日と昨日は水産関連のデモ。さすがにハードで、昨日の朝食は疲れのため…
昨日は、某メーカー主催の研修会。 宣伝販売を担当する商品を製造する側からの説明と要望、および実際に現場に立つ私たちデモンストレーターの情報交換がなされ、大変に実りある日だった。 研修を終えた後、1日前から発熱した1番上の孫に付き添うべく、娘夫…
定説として、「リーダーは感情をあらわにしてはいけない」ということになっている。常に冷静かつ公平。理屈では、まあ、わからないこともないんだが、、、。 アメリカの作家ウィリアム・ケリーが書いた小説に「救われた魂」と題打った短編がある(短編集「ぼ…
さて、拙ブログで日本人の魚離れとその対策についての自分なりの意見記事をずっと書いていて、魚の骨に関する課題をある人から指摘された。 つまり、昨今は魚の骨を敬遠する向きが増え、本来なら咀嚼力の落ちた病人や老人向けであった骨抜き魚がファミレスや…
ふうっ。ちかれたびー。週末の2日間に立った現場比較的に近場だったし、土曜日は鍋つゆ、日曜日は乳製品と、業務内容自体も決して難しいものではなく、売上も上々で気分も上がって帰宅したのに。 オフである今日は、その土日の報告書を書いて投函しないとい…
日本人の魚離れは、実は、子どもや20代30代の若い人よりは遥かに魚食に親しんでいるであろう70歳以上の高年者の間にも広がっている。肉に比べると価格が高い上に、種類によってはお年寄りには食べ切るのには量が多かったり、なかには危険な魚もあるからだ。…
先週の木曜日金曜日は、大阪府中部にあるスーパーで、焼き魚のデモ。 デモンストレーターの仕事を始めて丸20年。その間に日本人の果物離れがささやかれはじめたが、魚離れも、果物とは別の理由で、ゆっくりと進行していっていった気がする。どうしてそうなっ…
(写真: よみファミCom.2023年12月8日号掲載分より) 先週末。京都内陸部にある亀岡に仕事で訪れた。亀岡は京都府内でも有数の米どころ。土産にここの名産品の1つ、保津川あられを買ってこようと、家を出た。 それにしても、ここ数年、仕事へのワクワク感が明…
長浜での仕事の翌日の現場は、近場、京都府伏見にある激安スーパー。この店が年に1度催すイベント、大試食会の会場でもある。 大試食会を盛り立てるデモンストレーターは20人あまり。飲料や菓子など、食品加工の必要がないデモンストレーター以外は全員がバ…
先週の土曜日、滋賀県北部に位置する静かなまち、長浜を牛肉の宣伝販売で訪れた。 長浜は長浜でも、この日の現場はタクシーでないと行くのが難しい店。昨今のタクシー事情をかんがみ、ここ数年は仕事依頼があっても断り続けていた店だ。それでも今回は依頼を…