#食べ物

高齢者は薄味好みとされてきた理由の1つに、運動量の低下がある。

先週末の土曜日は滋賀県中部にある24時間営業の総合スーパーで機能食のデモ。昨年からSNS上でも話題になっている、調理法も見た目も限りなくインスタントものに近いながら、肝心の味や栄養素もおろそかにしていない。つまり、簡単に作れるけれど、カラダのこ…

「高年者は薄味を好む」は本当か?〜煮卵の宣伝販売から考察する

この日曜日の2月11日(建国記念日。祝日だ!)は、大阪府と奈良県の境目にある某市のスーパーで、煮卵のデモ。かなり苦戦したものの、完売した。「やったぁ」と、自分で自分をほめてやったね(自画自賛?)。 もっとも、その3日前の木曜日にも、奈良県に近い場…

「お芋、お芋、みんな大好き、お芋」は永遠。

ちょうど1週間前の今日は、滋賀県中部の近江八幡市にある大型店で、焼き芋のデモ。 大盛況で、面白いほど売れた。 焼き芋自体のデモは初めてだが、その原材料であるさつまいものデモは何度か体験している。 試食品は、レモン煮だったり、薩摩汁だったり、そ…

触覚(舌触り)も美味しさのうち

真冬の、陽が差さない日にありがちな、鉛のように重く冷たい空。 こんなもとでの寒気は強烈だね。 しんから温まるものが欲しくなる。 具体的には、汁物や鍋物、お粥や雑炊など。 そのお粥(レトルトタイプ)を、1月6日7日と宣伝販売している最中、試食したある…

諸君、砂糖に敬意を払いたまえ〜その1

「諸君、砂糖に警戒したまえ」。 こんなタイトルの記事が、雑誌「暮らしの手帖」に掲載されたのは、私が小学校高学年の5年生か6年生の時だったか。 西暦であらわしたなら、1967年か68年のことだ。 当時、初の非白人国開催の東京オリンピック1964年)を成功さ…

家庭料理の定義

名前をど忘れしてしまったが、30数年前に読んだ料理本の著者が、家庭料理について、こんなふうに定義していた。 1、手間がかからないこと。2、旬を取り入れていること。3、経済的であること。4、栄養のバランスが取れていること。5、食べ飽きないこと。 そし…

3度目のトライで成功した米粉パン

米粉パン。3度目のトライで成功。「HBを使うんだし、サルでも笑って作れるでしょ」と楽観していたら、膨らまなかったり、固かったりでさんざん。そこでHBのカスタマーセンターに電話して尋ねたところ、水の質や温度、室内温度、粉の性質(米粉は米粉でもパン…

調味料や保存食の手作りは楽しいぞ。

昨日の手作りケチャップは、我ながらよく出来た。 さっそく焼いたオムレツにかけて試してみたところ、実にオイシイ。 これは、まあ、トマトが塩すら必要がないほど旨味がつまった無農薬トマト(昔のトマトのあの味)だったことも関係しているだろう。 それはと…

高年層に向けた、和風チーズフォンデュのすすめ

(注)2022年12月14日に書いた記事。 さて、いよいよ、この9日10日と、兵庫県は宝塚沿線にある百貨店で実施したチーズ・フォンデュのデモンストレーションのレポートといこう。 ぶっちゃけ、1日目と2日目とでは、試食人数もさることながら、肝心の販売数に大き…

「食と日本人の知恵」(小泉武夫 著)

「食と日本人の知恵」(小泉武夫 著) 著名な発酵学者であると同時に食に関する数々のコラムでも知られる小泉武夫氏が、日経新聞夕刊に連載を持っていたのは、1990年代だったか。その洒脱な感性とリズミックな文体は多くの人の心をとらえ、本書でもいかんなく…

手作りは自分が楽しんでこそ。

特別な場合をのぞき、毎水曜日には、自然食品店の通販サイトから無農薬野菜のセットが届く。 今回は、大根やミズナ、ゴボウの他、トマトが入っていた。 よし、これでケチャップを作ろう。 ケチャップは、トマトの他、玉ねぎ、ニンニク、酢、砂糖、塩胡椒、ロ…

おのおのが風通しのよい正月を〜昭和な正月は卒業。

振り返れば、コロナ禍が襲うまで、年末はよくおせち料理、正確にはおせちの具材の販売(出来上がり品)を担当していたものだ、、、黒豆とか昆布巻きとか田作りとか紅白なますとか。 購入されるお客さんは、60歳以上の高年女性が比較的に多かった。 「結婚以来…

食べられなかったものが食べられるようになると、世界が変わる〜糠漬けのエピソードに寄せて。

(注)11月30日に書いた記事。 夫の、入院手術を受けた病院とは別に通っている漢方診療所での診察に付き添い、今そこの待合室にいる。 狭い部屋に漂う、恐らくは漢方薬の素材となっている草の匂い。 これは、現在65歳の私が、小学校に上がる前にちょくちょくお…

糠漬けに思うあれこれ

(注)11月29日に書いた記事。 子どもの頃は大嫌いだった糠漬けが食べられるようになったのは、たまたま就いたこのデモンストレーター業が私にもたらした功績の1つだろうか。 とにかく、あのニオイが耐えられなく(昔の糠漬けは、はっきり言ってクサかった。そ…

日本人が美味しいと感じるお米には、一定の共通点がある。

(注)11月11日に書いた記事。 どうこう言っても、お米は日本人の心の故郷。1957年生まれの私が子どもだった頃に比べると、パン食は比較にならないくらいに普及した(しかもパンそのもののバリエーションも豊かになってきている。私の少女時代には、少なくとも…

自分で野菜を作るようになると、野菜の値段を安く感じる

翻訳家のさくまゆみこ氏(上の絵本も同氏の訳による。画像はhyakuahomori.co.jpより)は、コロナ禍を機会に、都会を離れて木曽の山中に移住。現在は空き家だった小さな家に住み、広い畑を借りてじゃがいもや枝豆やきゅうりなどを育てている。 そのさくま氏、エ…

だしをとるのは面倒な作業?〜だし入りみその盛況から考える。

(注)10月16日に書いた記事。 みそ業界の大手マルコメみそが、だし入りみそ「料亭の味」を発表したのは、40年前の1982年。きっかけは、ある主婦からの「おたくのみそで作ったみそ汁が美味しくない」とのクレーム。話を聞けば、この主婦はだしをとらずにみそ汁…

甘味を強いめにすれば子どもに受ける煮物になるが、今度は糖分を摂り過ぎるリスクが。

(注)10月11日に書いた記事。 振り返れば、煮物系のデモは、けっこう体験しているなあ、、、クライアントはほとんどが出汁やつゆなどの調味料メーカーだけれど、なかには青果系の団体だったり組合だったりするケースも。 このうち、子どもにも人気だったのは…

子どもは煮物が苦手、は思い込みか?

(注)10月10日に書いた記事。 発酵学の権威で食に関する洒脱なコラムでも知られる小泉武夫氏が、著書「食と日本人の知恵」(岩波書店)の中で書いておられた。 「煮物はそこにあるだけで落ち着く気がする。ごぼうとにんじんの煮染を見て、思い出のない人がいる…

ゆず皮の需要の減少から、日本の食生活の変化を考える。

(注)10月7日に書いた記事。 ゆず皮の話を続ける。 どこにも売っていないので自分で作ろうと思ったゆず皮。が、肝心のゆずそのものも時期的に店に置いていないので困っていたら、自転車で7、8分走ったところにあるイ○ミヤで、ゆず皮を見かけた。 ああ! やっ…

ゆず皮はなぜ販売されないのか?

(注)10月6日に書いた記事。 私の思い過ごしかしら? 最近、ゆず皮を扱う店が、とみに減っていっている気がする。 ゆず皮。 茶碗蒸しに、塩辛と共に奴のトッピングに、大根や芋の煮物に、にゅうめんの具材にと、何かと使うことが多い。 なのに、扱っているス…

店で売られている食品のほとんどは家で作れる。

(注)9月20日に書いた記事。 まず、写真をごらんいただきたい。 これは、一昨日、連続仕事を終えた私が帰宅途中に寄ったコンビニで見つけ、 「どんな味だろう」 と買ってみた、梅味のうずら卵。 味は良く、レモン酎ハイのつまみにもピッタリだったが、、、食…

アタマで無理やり納得させる食事療法とは?

(注)6月17日に書いた記事。 明日から、また連続仕事。 しかも、このご時世には珍しく、試食を伴う。 いや、ご時世ではなく、コロナ禍にも慣れ、「With コロナ」の観点から、それなりのライフスタイルが確立しつつあるのかも知れない。 5月15日と16日、進行性…

麹を糖分代わりに。

(注)5月26日に書いた記事。 整理してみた。 なぜ、重篤な病(大腸癌)を患った夫の治療食に付き合えばストレスがたまるのか? もともと、野菜と豆中心で、動物性蛋白質は主に卵と乳製品で撮る、ネオベジタリアンの私なのに。 原因は、わかっている。 糖分。 夫…

食事制限を抱えた人でも外食が楽しめる店、増えて欲しい。

私は、いわゆる「飲食店」というところには、待ち合わせや時間潰しでドリンクを飲む以外では滅多に入らない人間だが、これには理由(わけ)がある。 1つは、価格。 もう1つは、量。 価格については、言うまでもないから、説明は省略。 量については、ズバリ、…

昔は、みんな、自然主義でオーガニックな暮らしをしていた。

先だっての記事で、 「自然主義やオーガニックは、それ自体は決して悪いことではないのに、露出が過剰と言うか周囲にアピールし過ぎると、SNSでもアナログでもウザいと敬遠されてしまう」 と書いた。 その流れで 「どうしてそう思われてしまうのか?」 との…

自然主義やオーガニック自慢をする人は、SNSでもアナログでもウザい!

(注)5月15日に書いた記事。 今日は奈良県の大型スーパーで仕事。昼休憩時、プライベートな買い物のために売場を歩いていて気付いた。「ごくごく平均的な人が買い物に訪れるこの店でも、野菜をはじめとするオーガニックものがけっこう置いてあるなあ。何年…

インスタント・コーヒーのお話

「俺とお前とマックスウェル」。 このコピーにノスタルジーを感じる方は、恐らく50代も半ば以降になっておられることと思う。そして、そのマックスウェルのCMソングであった「ハロー・ミスター・サンシャイン」を、パンチが効いた歌声で歌っていたのが、東京…

厳しい食事制限はあっても旅は出来る、国内でも海外でも。

この4月から京都と高野山を結ぶ直通高速バスが開通。来月か再来月、これを利用して夫と2人、高野山を訪れようかと思案している。宿坊付きで1泊2日の予定。 ぶっちゃけ、電車を乗り継ぐよりずっと楽に行ける。何より、宿坊なら食事は精進料理だから夫の病にも…

現代人は砂糖を摂りすぎている?

「砂糖厳禁(蜂蜜や麹甘酒などの代替品はもちろん、果糖があるから果物もダメ)」の夫の治療食がスタート。 糖分なしなんて、炒め物や焼き物、蒸し物などはわかるが、煮物はなあ、、、。 まあ、やるっきゃないというわけで、煮物系料理の第一作目として、試行…